「大手もいよいよリストラか?」
昨日は
中堅人材紹介会社の
コンサルタントのAさんから
お電話をいただきました。
Aさん:「武谷さん、お忙しいところ、済みません。」
私:「久しぶりですね。
どうしたんですか?」
Aさん:「私は大丈夫なんですが
リストラが始まりました。」
私:「どうして御社がリストラなんですか?
売上は前年比何%ぐらいですか?」
Aさん:「●●%を切っています。
ここだけの話にしてください。」
私:「そこまで落ちてますか?
それでは赤字になりますから
リストラが始まるのもわかります。」
Aさん:「どこか他の人材紹介会社で
求人はありませんかね?」
私:「Aさん、この仕事をやっていればわかるでしょう?
リストラ対象になるコンサルタントを
この時期に採用する会社はありませんよ。」
Aさん:「でも、昨年はそれなりの
売上を上げていた人もいるんです。」
私:「Aさん、昨年までは
誰でも業績を上げられました。
問題は今年、今現在の業績です。」
Aさん:「やっぱりそうですよね。
ダメですかね?」
私:「御社の経営陣や管理職が
難しいと判断した人を
私に何とかしろと言われてもですね。
ご本人に過度な期待を
させてはいけないと思います。」
Aさん:「やっぱりそうですよね?」
私:「リーマンショックの時も
毎日、何人もリストラされたコンサルタントが
ご相談にお越しになりましたが
ご紹介先が全然無くて
お役に立てませんでしたよ。」
Aさん:「そうですよね。
無理なお願いをして
済みませんでした。」
私:「それは全然いいですよ。
気にしないでください。
ところで、Aさんご自身は大丈夫ですか?」
Aさん:「はい。
おかげさまで、私は大丈夫です。」
私:「さすがですね。
安心しました。
しばらく今の会社で頑張ってください。」
Aさん:「はい。
そのつもりです。
いざとなれば、いつでも、どこにでも
転職できるコンサルタントになれるように
頑張ります。」
折角のAさんのお問い合わせに対して
それをお断りする非情な判断ですが
不景気でも業績を上げられる
コンサルタントでなければ
良い転職先はありません。
単に甘い期待を抱かせるのは
何の解決策にもなりません。
人材コンサルタントでも
他の仕事でも
景気に関らず生き残れる実力を
常日頃から
自分に厳しく身に着ける
努力が不可欠です。
「にんげんはねえ
追いつめられると
弱いもんだな
ひとごとじゃない
自分のこと」 みつを
合掌。