「彼は苦戦していますが採用して満足しています?」
最近
一番心に響いた
ある社長さんの言葉です。
大変付加価値の高い
お仕事をされている
エージェントの社長さんです。
私:「この度は、Aさんをご採用いただき
誠にありがとうございます。
入社後のご評価はいかがでしょうか?」
社長:「Aさんには、本当に助けられています。
ありがとうございます。」
私:「そうですか。
安心しました。
ところで、Bさんはお元気でしょうか?」
社長:「Bさんは、業績面では苦労されています。
しかし、私はBさんに満足しています。」
この社長さんの
言葉の深さ・温かさに感激しました。
「この時期に業績面で苦労されている
Bさんの事を短期的・表層的に評価していない」
という所が
素晴らしい社長さんだと思います。
社長さんはBさんの
取り組み姿勢を評価されているのでしょう。
具体的には
・新たな領域の知識吸収や成長度合い
・他の社員との接し方や協調性
・戦略や戦術の柔軟性や確かさ
このような事を
見て見ぬふりをしながらも
しっかり評価されているのでしょう。
「Bさんは、業績面では苦労されています。
しかし、私はBさんに満足しています。」
という事は
「いずれBさんは
必ず業績を上げてくれる人だ。」
と、確信されているのでしょう。
このような懐の深い社長さんに
出逢えたBさんは
幸せだと思います。
Bさんは有能で
大変な努力家だという事は
私もわかっていますので
心配していません。
ただ、このコロナの影響の中で
「Bさんは、業績面では苦労されています。
しかし、私はBさんに満足しています。」
という事が言える社長さんは
めったにいませんし
心から感謝致します。
皆さんの会社の
経営者や上司は
どんな方々でしょうか?
折角、採用した社員の多くが
この状況下で業績不振に陥っています。
そして
そういう
「業績不振の社員を退職に追い込んでいる会社もある」
という話も耳にします。
採用する時には
良い事を言っておいて
自社の業績が厳しくなると
短期的な判断で
すぐにリストラを始める。
「何度そんな事を繰り返したら目が覚めるの?」
という話です。
それも 「人」 を扱っている人材紹介会社です。
「自分を扱うように、社員も大切に扱いなさい」
と、申し上げておきます。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが
逢うことからはじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。