「人と会って話して笑いたい?」
昨日、最近転職された
大変優秀な人材コンサルタントの方から
近況のメールをいただきました。
下記、そのメールの一部抜粋です。
武谷様
ご無沙汰しております。●●です。
ご連絡ありがとうございます。
入社直後からリモートワーク、出社はしておりません。
こんなに電車に乗らないのは初めてです。(笑)
オンライン飲み会はありましたが、
まだ生身の皆様にはお会いできておりません。
早く、普通の飲み会をやりたいです(笑)
皆さん、最近
笑う機会が減っていませんか?
「笑うと免疫力が上がる」
とか言われていますが
「免疫力を上げるために笑う」
というわけではなくて
「単純におもしろいから笑う」
という世界があったわけですよね。
しかし、昨日も
「GW明けからゆるんでいる!!
これではダメだ。
また感染拡大が起こる。
今はまだまだ我慢して
自粛しましょう!!」
という報道がされていました。
ごもっともです。
収束させるためには
その通りなのでしょうが
「ゆるんでいる人」 というよりも
「笑って元気になりたい人」 が
多いのではないでしょうか?
「人と会って話して笑いたい」
という人が、相当数いると思います。
「話して笑いたいのであれば
オンライン飲み会でもやればいい」
という論が、今は本筋でしょう。
しかし、昨日の報道を見ていますと
他県から新橋まで電車で通勤している
真面目な中年サラリーマンの方が
居酒屋さんでインタビューされていて
「良くないとはわかっていますが
急に暑くなったし
久しぶりに同僚と
冷たいビールを飲んだら
やっぱり美味しいですね。
申し訳ございません。」
と、言っているのを見て
かわいそうになりました。
最初に見た瞬間は 「バカヤロー!!」 と思ったのですが
中年サラリーマンが
乗りたくもない電車に乗って
遠くから通勤してきて
季節外れの暑い日に
「久しぶりに同僚と
ビールを酌み交わして
笑いたい」
という気持ちもわかって
「少人数で短時間で
一杯・二杯ならいいじゃないか?」
という気分になりました。
「コロナ後の社会」 とか
「コロナ前の世界には戻らない」 とか
そういう話が異口同音で
しきりに流れてきます。
それって極論すると
「他人とは極力会わない」 とか
「他人とはオンラインだけで飲む」 とか
「ソーシャルディスタンスが保てないスポーツは禁止」 とか
「コンサートやイベントは禁止」 とか
全て 「非対面」 「非接触」 の世界ですね。
皆さんは
人間として
そんな世界を甘受できますか?
私は一人で10年以上
仕事をしてきたので
何とか耐えられる体質ができていますが
「対面」 とか 「接触」 での
サービスを提供している
観光、運輸、飲食をはじめ
直接接触を伴うサービス業(理容美容・マッサージなど)
などの産業は消滅してしまいます。
これこそ、日本が得意な
「お・も・て・な・し」 産業です。
こんな産業が得意な日本を目指して
昨年まで、外国人のインバウンドが
飛躍的に伸びていました。
今は 「人材紹介業」 に関しても
何とか 「非対面」 でもやってますが
それでどこまで
ご満足いただけるのでしょうか?
それは、お客様によっても異なるでしょうから
「対面希望」 か?
「非対面希望」 か?
今後はサービスの入口で伺って
別々に対応した方が良いかもしれませんね。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことから
はじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。