「今、転職しない方がいいよ？」

皆さんは

今年３月の

有効求人倍率は　「１．３９」　ですから

一人の求職者に対して

１．３９件の求人があると思ってますか？

厚労省が集計した　

「１．３９」　という数字を実態として

本当に信じて過ごしますか？

私たちの生活を支えていただいている

エッセンシャルワーカーの求人需要は

コロナの影響によって

増加していますので

それらの求人増を考えますと

「１．３９」　は、むしろ少ないかもしれませんね。

しかし、私が今日、指摘しているのは

我々、人材コンサルタントが主たるお客様としている

「ホワイトカラー」　とか　「ビジネスパーソン」　と

呼ばれる方々の求人件数です。

少なくとも

私と同じように

ホワイトカラーの人材紹介業に

最前線で携わっている人間であれば

「１．３９」　の実感はない人が多いはずです。

「０．３９」　と言われても不思議じゃないでしょう？

大卒、３０代で、きれいな経歴でも

特別なスキルを持っていないホワイトカラーには

求職者一人に対して

せいぜい　「０．３９件」　の求人しかないだろう？

というのが、私の肌感覚です。

特に、この時期

人材紹介会社に年収の３５％を払っても

採用したいという求人件数というのは

急減していると感じています。

もっとわかりやすく言い換えますと

新規求人件数より

採用凍結になる求人件数の方が圧倒的に多いので

総求人件数は急減しているという事です。

これは楽観論とか悲観論とか

そんな問題ではなく

実際に起こっている事実です。

「世界の実態経済がどれほど傷んでいるか？」

という事を調べたり想像したりすれば

容易にわかる事ですね。

そしてこれからも、しばらく続くんです。

それぐらいの危機感を持てない人は

今回の不況は乗り切れませんよ。

「世界経済の実態を見よう」

という事です。

昨日、最近転職されたＡさんとＢさんに

お電話で近況を伺いました。

ＡさんもＢさんも

完全リモートワークですが

お元気そうで安心しました。

私は

良い会社を選んで

優秀な人材しか紹介しないので

あまり心配していませんでしたが

「入社早々、コロナの影響で戸惑っているかも？」

と思い、近況を伺いました。

お二人の近況は、下記のようなものです。

・入社早々リモートワークで、同僚の顔と名前も一致していません。

・上司とは毎週１回、1on1をやっており、関係良好です。

・有志のメンバーとは、オンライン情報交換会もやっています。

・会社の求人総数は、毎月顕著に減少しています。

・自分は、専門的で高付加価値な求人と人材開拓に注力しています。

＊若手大量求人を担当している部署が一番ダメージを受けています。

　　外資系企業ばかりを担当している部署も厳しいです。

・求人企業からは、スピードもマッチング精度も、より厳しく求められています。

・企業の内情やリモートワークによって、採用スピードがダウンする場合も多いです。

・しかし、今は現実を受け止めて、自分の仕事の品質を上げるだけです。

というように、賢明で冷静なご感想でした。

ＡさんもＢさんも実績ある経験者ですし

この調子で仕事に取り組めば

必ず業績は上がると思います。

一方、私のような個人事業主が

このような状況で信じられるのは

「自分の底力」　と　「現金」　だけです。

先日、世界的金融業界のプロに

バカな質問をして

叱られました。

私：「この時期だからこそ

　　　おもしろい投資先はありませんか？」

プロ：「投資するのは

　　　　貴方がゼロになっても良いと思うお金？

　　　　例えば、貴方の資産が１００億円で

　　　　その内の１億円とか？」

私：「とんでもありません。

　　　その１００分の一も持っていません。

　　　損をしたら困ります。」

プロ：「資産も少ない素人が

　　　　こんな非常時に

　　　　そんな大切なお金を投資してはいけません。

　　　　今、一番大事なのは現金ですよ！！

　　　　忘れないでね。」

私：「全くその通りですね。

　　　ありがとうございます。」

もっと求人が減ったり

もっと実体経済の傷みを実感したり

多くの経営破綻が起きるのは

これからです。

私は、ここから先

１年は収入が無いものと考えて

守るべき人や

守るべきものを

守っていきます。

そのためにも

心身の健康年齢を

３５歳以下にキープできるよう

毎日、トレーニングを続けます。

スリルがあっておもしろいですが

いくつになっても

楽はできませんね。（笑）

「かねもできました

家もできました

時間のゆとりもできました

さてこれからは

人間らしい生き方をと

自分自身を

ふりかえる頃は

たいてい墓場の中だ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。