「求人激減。1件の求人を大切に?」
今、多くの人材紹介会社では
毎日、どんどん求人件数が
減少しているでしょう。
求人1.39倍、3年半ぶり低水準 解雇・雇い止め2000人増 4/28 日経新聞
雇用の先行指標となる新規求人は前年同月比で12.1%減った。
減少幅は製造業が22.8%、宿泊・飲食サービス業は19.9%、
職業紹介・労働者派遣業は34.3%と特に大きかった。
しかし、ヘルスケア、バイオ、食品、IT、WEB、Eコマース、建設・土木など
業界によってはまだマシでしょうね。
人間にとって、衣食住は不可欠ですからね。
このような領域に強い人材紹介会社は
それほど業績が悪化する事はないかもしれません。
ただ、、リーマンショック後に入社された方々は
求人が激減する状況に遭遇するのは
初めてだと思いますので
驚かれていると思います。
新型コロナウイルスが
実体経済に対して
どの程度のダメージを与えているかは
わかりませんし
計り知れないものがあります。
また、その実体がわかるのも
これからです。
従って
多くの産業の多くの企業では
「とにかく、新規採用はストップしろ!!」
という指示が出ます。
実際の被害状況は
個別業界や個別企業によって
大きな差がありますが
「非常時だから、とにかく一旦採用を凍結しろ!!」
という保守的な指示が出るのは当り前です。
このように
人材紹介業というものが
クライアント企業の
景気に大きく左右されるのは
仕方ない事です。
少し前のブログにも書きましたが
過去を思い出せば
10年に1回ぐらいは
実際に何らかの試練があった事がわかります。
例えば
2011年:東日本大震災
2008年:リーマンショック
2001年:アメリカ同時多発テロ・日経平均1万円割れ
1997年:山一證券と北海道拓殖銀行の破綻
1995年:阪神淡路大震災
1991年:バブル崩壊
1986年:円高不況
上記のように
日本に関係する
代表的な事例だけを並べても
10年に1回どころか
5年に1回ぐらいは
様々な試練が訪れています。
それを考えますと
今回の新型コロナウイルスのパンデミックは
リーマンショックからは12年
東日本大震災からは9年
も経過して起こりました。
その意味では
本来、過去の苦い経験を活かして
「そろそろ何か来るぞ」 と考えて
経営的にリスクヘッジしておくべき事態が
起きているのです。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」 と言いますが
その通りになっている気がします。
さー、求人バブルが終わってどうするか?
1件の求人の有難みがわかったと思いますので
景気が良かった時は
あまり注力しなかったような
1件1件の求人を大切にして
全力を傾けるしかありません。
それでも好景気の時のような
大きな売上は上がらないでしょうが
根気よく丁寧に取り組み
1件1件の成約を積み重ね
食いつないでいけば
いずれ、必ず良くなる時が来ます。
「売り手市場から買い手市場へ」
一気に攻守逆転しましたので
我々、人材コンサルタントは
大きな行動変容が求められています。
「いまから
ここから」 みつを
合掌。