「コンサルタントの道を極めて引退?」
昔の同僚A君が
エグゼクティブ・コンサルタントの道を極めて
勇退します。
既に、オープンになっている人事だと思いますので
書かせていただきます。
まさに
「楽しく充実した仕事をやり切りました」
「すべてに感謝し満足しています」
「でも、本当に疲れたので、ゆっくりしたいです」
との事です。
私:「本当に引退するの?」
A君:「はい、以前から決めていたので
引退します。」
私:「まだまだ若いし、もう少しできるだろう?」
A君:「いやー、もういいです。
本当に満足しましたし
疲れました。」
私:「そんなに疲れたか?」
A君:「はい。
プレイングマネージャーとして
個人目標も達成しながら
多くのメンバーをマネジメントするのは
疲れますよ。」
私:「それはそうだろうね。」
A君:「1年間の移動だけでも
飛行機は100フライト以上で
新幹線は数え切れません。
体もむくんでしまいます。
おかげさまで
飛行機はずっと
ダイヤモンドメンバーでしたけど。」
私:「それは心身ともに疲れるだろうね。」
A君:「そうですね。
でも、本当にこの仕事をやって良かったです。
楽しく充実した時間でした。」
私:「そうか。
もう悔いはないか?」
A君:「はい。
数多くの魅力的な経営者に会えましたし
様々なエグゼクティブにも会えました。
こんな自分でも
少しは社会に貢献できたかなと
自己満足ですが思っています。
本当にこの仕事をやって良かったと
心から感じています。」
私:「そうか。
よく頑張ったな。」
A君:「はい、頑張りました。
なので、もう休ませてください。」
私:「わかった。
でも、休んで何をするの?」
A君:「ゆっくり散歩や読書でもしますよ。」
私:「一つ、言っておくけどいい?」
A君:「何ですか?」
私:「お前、すぐに暇を持て余すよ。(笑)
最初の3か月や半年はいいかもしれないけど
すぐに元気になって
また仕事をしたくなるよ。」
A君:「いやー、それは考えられないです。」
私:「今は考えられないだろうけど
必ず、お前はまた仕事をしたくなるよ。
その時は、俺に声をかけてくれ。」
A君:「そんな事にはならないと思いますが
万が一、そんな気持ちになったら
連絡します。」
私:「万が一ではなくて
十中八九、また仕事をしたくなるよ。」
A君:「そうかなー?」
私:「わかったからいいよ。
しばらく、ゆっくり休めよ。
ただ、俺が言いたいのは
お前の経験や知識や人脈などを
社会の中で活かさないと
あまりにもったいないという事だよ。」
A君:「わかりました。
もし、そんな気持ちになったら
連絡します。」
私:「うん、わかった。
とにかく、大変お疲れ様でした。
これまで、ありがとう。
しばらくゆっくり休んでくれ。」
昔から変わらず人柄の良いA君なので
若くして引退する事が惜しくなって
少しからんでしまいました。
しかし、やっぱり
特定の会社の社員になる必要はないので
A君が持っている貴重な知見を
今後も社会に役立ててもらいたいと
考えています。
A君、まだまだ引退する年齢じゃないよ。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことから
はじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。