「雨が降れば傘をさせばいいだけだ？」

リクルートの元常務で

リクルートエイブリックの社長だった

マネジメントと例え話の達人

岡﨑さんの言葉です。

岡﨑さんは

リクルート人材センターの経営再建のために

リクルート本社から

社長として送り込まれてきた人でした。

色々な手を打って

残った社員も努力して

３期連続赤字から脱却し

「今期は黒字になるだろう」

というタイミングだったと思います。

岡﨑さんに誘われ

数人のマネージャーと一緒に

飲みに行きました。

そこで、当時３０代半ばだった同僚の

マネージャーのＡ君が言いました。

Ａ君：「岡﨑さん、僕は今回のリストラには参りました。

　　　　今後は何か他の職種に転職した方がいいのかなと

　　　　考えています。」

岡﨑さん：「お前なー、そんな馬鹿な事を言うんじゃないよ。

　　　　　　　この人材紹介業というのは

　　　　　　　まだまだ黎明期で、これからじゃないか？

　　　　　　　お前は新卒で入って

　　　　　　　この仕事に出会って

　　　　　　　この仕事しかできないのに

　　　　　　　一体どこに転職するつもりなんだ？」

Ａ君：「そうですか。

　　　　今後も、この仕事を続けた方がいいですかね？」

岡﨑さん：「当り前だよ。

　　　　　　　お前な、まさにこれからという時に

　　　　　　　１０年以上やってきた仕事を捨てて

　　　　　　　転職するとか言うのはバカだよ。

　　　　　　　折角頑張って、ここまで立て直して来たんじゃないか？」

Ａ君：「そうですね。

　　　　ただ、また不景気になった時に

　　　　リストラをしたりするのは

　　　　もう嫌です。」

岡﨑さん：「あのな、お前がどんな仕事に転職しても

　　　　　　　晴れの日もあれば

　　　　　　　雨の日もあるんだよ。

　　　　　　　雨が降ったら

　　　　　　　傘をさせばいいだけの事だ。」

雨が降ってきたら

その間は少し我慢して

傘をさしてしのげばいい。

そうして我慢していたら

雨がやんで

また晴れる。

とても単純な例え話ですが

何だか妙に納得してしまいました。

確かに、いつかは全てが

過去の話になるわけです。

「あの時は豪雨で大変だったな」

「でも、みんなで、しばらく我慢していたら、雨がやんで晴れたよな」

さて、今から５年・１０年経過した自分が

今の自分を思い出していると

想像してみてください。

「あの時は、オリンピックの年だったのに

何とかコロナで大変だったな」

とか言っていると思います。

実際、私たちは今

２００８年に起きた　「リーマンショック」　の事を思い出して

「あの時は大変だったな」

と言っている事と同じです。

大丈夫です。

大局観を持って

力強く生きましょう。

「しあわせはいつも

自分のこころがきめる」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。