「求人バブルが終わったね?」
エグゼクティブやハイクラス層の
人材コンサルタントをやっている
優秀な友人・知人に
「新型コロナウイルスの影響はありますか?」
と、質問しています。
友人:「WEB面接が増えたり
面接設定が延びたりはしています。
ただ、求人が減っているという実感は
まだありません。」
私:「そうですか。
求人は減ってないんですね?」
友人:「うーん、求人が減るとすれば
これからだと思います。
求人企業の経営陣が
まだ現状把握や現状分析ができていません。
従って、具体的な対策が出てくるのは
これからだと思います。」
私:「なるほど。
新型コロナウイルスの感染拡大のスピードに
経営者の意思決定のスピードが
追いついていないという事ですね。」
友人:「はい。
状況変化の速さに混乱させられて
意思決定ができないとか
意思決定の内容が
末端まで伝わっていないとか
そういう状況だと思います。」
私:「なるほど。
しかし、いい加減
速く手を打たないとダメですね。」
友人:「はい。
クリティカルな局面を迎えている企業もあるので
意思決定の結果がそろそろ出てくると思います。」
私:「そうでしょうね。
結果として
一時的に普通の求人は減少するでしょうね。」
友人:「はい。
多分、新卒採用や若手大量採用のような
一般的な求人数は減少するでしょうね。」
私:「しかし、御社が取り組んでいる
CxO求人のような特別な案件は
そんなに減らないと思いますが
いかがでしょうか?」
友人:「はい。
私もそう思います。
むしろ、不景気になった方が
企業は優秀な人材を採用しやすくなりますから
チャンスだと考えています。」
私:「新型コロナウイルスのために
求人バブルが終わりそうですね?」
友人:「はい。
あまりに求人バブルが長過ぎたような気がします。」
私:「そうですね。
リーマンショック後の2010年1~2月ぐらいから
ずっと右肩上がりで10年も求人が増えましたからね。
私も36年やっていて
こんな求人バブルは記憶にありません。」
友人:「やっと普通に戻るという感じですね。
個人的には
今回はリーマンショックより
もう少し底が深いのではないかと思っています。」
私:「そうですか。
今後、求人バブルが当り前だと思っている
人材コンサルタントは生き残れないでしょう。」
友人:「実力がはっきりわかって
良い事だと思います。」
私:「そう言えば
貴方と知り合った頃の
日経平均株価は8000円前後でしたね。
世の中、デフレ一色でした。(笑)」
友人:「あー、懐かしいですね。(笑)
仕事は厳しくも楽しかったですが
おかげで鍛えられました。」
今後に関しては
1 新型コロナウイルスの収束にかかる時間を短縮できるか?
2 企業活動と人間生活の復元
3 設備投資や消費マインドの復活
という三つの要素を
同時に速める世界的な協力が必要です。
特に、米国と中国の動向がポイントになりそうです。
また、バブル求人時代しか経験していないコンサルタントの方々は
強くなるチャンスだと思いますので
これも良い機会として
踏ん張ってください。
「途中にいるから中ぶらりん
底まで落ちて
地に足が着けば
ほんとうに落ち着く」 みつを
合掌。