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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「最近の人材コンサルタントの採用基準は?」

「最近の人材コンサルタントの採用基準は?」

景気の先行き不透明感が広がる今でも

積極的に人材コンサルタントを

採用していただいている

有難いクライアントがあります。

しかし

「妥協しても採用する」 という事は

全くありません。

当り前ですね。

人材紹介業界の市場が

4000億円規模になり

事業所数も2万を超えています。

その結果

日本国内の人材コンサルタントの人数は

新卒・中途採用あわせて

15年前の10倍以上になっているでしょう。

例えば、2009年のリーマンショック後の

JACリクルートメントのコンサルタント人数は

せいぜい200名強だったと思いますが

現在のHPでは

「総勢650名の業界・職種別コンサルタントがあなたの心強いパートナーです。」

と、宣伝しています。

このように、大手人材紹介会社ですら

3倍になっています。

他の大手や準大手の人材紹介会社も

同じような状況でしょう。

更に、急成長しているベンチャー人材紹介会社では

もっと増えているでしょう。

例えば、ワークポート様の社員数は

2009年あたりは100人ぐらいだったと思いますが

今年の4月には700人になるようです。

当時のネオキャリア様も200人ぐらいだったと思いますが

今は3700名になってます。 *全員が人材コンサルタントではありません。

昔は、現役コンサルタントは希少な存在で

探すのは大変でした。

従って

コンサルタント経験者であれば

比較的簡単に転職できました。

ただ、それは昔の話です。

コンサルタント人数が大幅に増えた現在では

コンサルタント経験者を探すのは簡単です。

その結果、経験者だからと言って

簡単に採用してもらえる状況ではなくなりました。

面接において

「コンサルタント経験者なんですね。

わかりました。

それでは、直近5年間の

売上は幾らですか?」

とか

「どんな領域を得意としていて

具体的にどんな企業を担当していて

その企業のどんなレベルの役職者に会っていて

どんな役職・年収の人材を紹介しているんですか?」

とか

「クライアントのキーパーソンに対するアプローチ方法は?」

とか

「キャンディデートはどんな手段で探しているんですか?」

とか

具体的で厳しい質問をされます。

そんな状況下で

以前、ご相談にお越しになったAさんが

いらっしゃいました。

Aさんは

ハイテク業界の営業を経験された後

大手エージェントに転職され

短期間でトップクラスの業績上げました。

しかし

「若い内にベンチャー企業で自分を鍛えたい」

と思われて

RPO事業を営むベンチャー企業に転職されました。

ただ、実際にRPOのプロマネを経験してみると

「上流工程の採用コンサルティングを通じて

得るものはあるが、手触り感がなく、

社内の調整仕事が多くて、おもしろくない。

こんな事であれば、

人材コンサルタントの方が

自分の介在価値を感じる事ができた。

従って、人材コンサルタントに戻りたい。」

という、ご相談を受けました。

最も優先された希望条件は

「ハイキャリア領域の両面コンサルタントとして

自分のスキルを磨ける会社で働きたい!!」

という事でした。

そこで、私は絞って

2社だけご紹介しました。

Aさんは、両社の面接に進まれたのですが

人材コンサルタントに戻るのは

そんなに簡単ではありませんでした。

一次面接後にクライアントから指摘されたのは

「直近2社での在籍年数が短いですね。

すぐに飽きたり、嫌になったりする人かもしれませんね。

少なくとも、一次面接においては

人材コンサルタントに戻って

絶対スキルアップして結果を出す。

そして、一生この仕事をやっていく、というような

覚悟が感じられませんでした。

お人柄や能力は大いに評価できますが

本気の覚悟があるのかどうか

もう一度、一次面接をさせてください。

そして、その際には具体的に

どのような戦略・戦術で

どのような行動計画を実行して

業績を上げるのか?

そのプランを作成してプレゼンしてください。」

という、大きな宿題をいただきました。

私は、Aさんにそれをお伝えする時に

「ひょっとしたら、Aさんは面倒くさいと感じて

辞退するかもしれない」

と思いました。

しかし

Aさんは、私の説明をご理解いただき

1週間かけて営業プランを作成し

2回目の一次面接で

面接官にプレゼンされました。

それによって

「適当な気持ちで応募しているのではない。

心から人材コンサルタントに戻りたい。

この仕事を極めたい。」

と、思っている事を

面接官に伝えました。

そんな厳しい2回の一次面接を経て

最終面接に進まれ

見事に内定をGETされました。

Aさんの事例のように

人材コンサルタント経験者であっても

中途半端な気持ちで応募したら

良い結果は得られません。

世の中に数多くの人材コンサルタントが存在する今は

経験者に対する見る目も厳しくなっています。

「この仕事を天職として一生やっていくんだ」

というぐらいの覚悟が求められています。

「いちずに一本道

いちずに一ッ事」                                  みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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