「リクルートキャリアの佐藤学社長へのメッセージ?」
リクルートキャリアの新社長となる
佐藤学君から
丁寧に熱いメッセージをいただきました。
そのメッセージの内容は書きませんが
彼には
下記のような、返信をさせていただきました。
学、健闘を祈る。
学
連絡、ありがとう。
昔、5分で終わるハワイ社員旅行の話を、1時間も話してすまなかった。(笑)
リクルート人材センター採用の学が社長になった事に対して、
「嬉しい」という歓迎の声が届いている。
俺も、1999年の事業企画部長時代に、
小林からG-HRプロジェクトを引き継いで、
人材紹介の現場の話が、リクルートの役員には、
全然伝わらなかった事を覚えている。
そこから、15年も経過して、
やっと、リクルートキャリアとして、
メディアと紹介が一緒になったわけだ。
それまでの試行錯誤、学も逆出向など含めて、
ビジネスモデルやカルチャーの違いを
苦労しながらも、理解したと思う。
手段は違っても、「人材採用学」とも言える領域まで
深めて拡げたのはリクルートであるし、
「採用はマーケティング活動である」と実感させてくれた所は
リクルートの偉大な先輩方に感謝である。
それに対して、アナログに泥臭く、
「個の採用」と「個の転職」を
追求しながらも、何とかこれを大きなビジネスにできないかと
模索してきたのが、リクルート人材センターの歴史だと思う。
そんな努力もあって、「人材紹介業」の存在は周知の事実となり、
市場も大きく拡大した。
しかし、その結果、皮肉にも、リクルートキャリアの市場シェアは、
大きく縮小した。
新規参入プレイヤーが急増し、レッドオーシャンになり、
「リクルートキャリアのサービスってどうなの?」という
課題も一層露わになった。
俺は、ここが焦点だと思っている。
「リクルートキャリアは、●●なサービスを求めている顧客に
〇〇なサービスを提供する。」
という部分だ。
これまでは、
「若手のビジネスパーソンを求める企業に対して、
そのような人材を他社よりも圧倒的に多く紹介する。」
という、大雑把なブランドイメージだったと思うが、
「数多く」だけではエッジが立っていない。
新卒紹介やハイキャリアグローバルのような取り組みもしているが、
もっと個別ブランド化して、エッジを立てる必要がある。
そこに、「リクルートキャリア」という社名は必要ではなく、
サービスブランド名が明確にあって、
業務フローも個別に異なるものでいい。
要するに、「いかにブティック型エージェントに勝つか?」
という事だ。
業界トップ企業の戦略で言うと、
単純に「トヨタ」の戦略が参考になる。
「レクサス」から軽自動車まで、
個別にエッジを立てる事、個別ブランド化して、
異なる顧客、異なるサービス、異なる社員で対応する事だ。
従って、「リクルートキャリアって何をやっているんだっけ?」
と言われるように分解するのが、学のミッションかもしれないと
勝手に考えている。
「数多く」という部分では、メディアとのコラボを最大限発揮する事、
それしか思いつかない。
とにかく、学が言うように、お前の戦いも道半ばで終わるかもしれない。
しかし、永遠の課題に取り組むわけだから、
誰もが道半ばで、次の人間にバトンタッチする。
バトンタッチできる人間を育てて欲しい。
社長業が終わったら、ゆっくり飲もう。
以上。
「生きているうち
はたらけるうち
日のくれぬうち」 みつを
合掌。