「貴方は首狩り族ですか?」
以前、海外旅行に行った時の事です。
私は運転免許の更新忘れで手遅れになり
無事故・無違反のゴールドだったのに
20年近く、免許は持っていません。
運転には自信がありますが
無免許運転は犯罪ですので
やりません。
また、東京は公共交通機関が発達しているので
正直、クルマはあまり必要ないと感じています。
昔、自動車はステータスシンボルでしたが
今の若い人たちは 「クルマ離れ」 で
我々の年代ほど 「あこがれ」 を
感じてない人が多いようですね。
確かに、ベンツやBMWを買って
駐車場代を月7~8万円も払うのであれば
今は、そのお金を他の事に使いたいと思います。
従って、クルマは
将来、田舎に移住した場合に限り
軽自動車を買います。
妻は、免許は持っているものの
何度かチャレンジさせましたが
完全なペーパードライバーです。
折角、お金と時間をかけて
免許を取ったのに
もったいない話です。
そんな理由で
海外旅行で公共交通機関が無いような
便利が悪い場所では
現地のドライバーの方に依頼して
運んでいただいています。
当然、現地語か英語を話す人が大半です。
長い時は、5~6時間乗りますが
我々は英語ができないので
最初の30分ぐらいで話題が続かなくなります。(笑)
その30分の間に
我々の職業を質問して来たドライバーがいました。
ドライバー:「貴方は、どんな仕事をしているのですか?」
私:「ヘッドハンティングです。
私は、ヘッドハンターです。」
ドライバー:「・・・・・・・。」
しばらく、重苦しい沈黙が続きました。
その後、1~2時間経過したと思います。
そこで、ドライバーが突然
再度質問して来ました。
ドライバー:「あー、もしかして
企業のリクルートを手伝っているの?」
私:「おー、そうです、そうなんです。
よくわかりましたね。」
ドライバー:「いやー、それなら安心したよ。
僕はてっきり
『首狩り族』 を乗せてしまったと思って
怖くて仕方なかったよ。(笑)
日本人は悪人の首を斬ると聞いていたからね。」
その後、車内は大爆笑で盛り上がりました。
欧米や都市部では
「ヘッドハンター」 で通じると思っていたのですが
海外も田舎では
通じない場所や人がいる事を知りました。
それにしても
私が 「ヘッドハンターだ」 と言った後の
不穏な雰囲気は
生涯忘れないと思います。
そもそも身長170センチで
体重60キロの私が
身長190センチで
体重100キロの外国人の首を
どうやってハンティングするのか
教えて欲しいです。
こっちが殺されるところでした。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことから
はじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。