「マネージャーになって魅力がなくなった?」
ここ数年
ご相談にお越しになる人材コンサルタントの方々から
よく聞く話です。
「うちの上司はマネージャーになってから
魅力も元気もなくなりました。
私は、そうなりたくないので
プレイヤーの道を極めたいです。
そういうコンサルタントのプロ集団のような
会社を紹介してください。」
と、おっしゃる方が増えています。
実際、どの業界においても
マネジメントで最後まで生き残れる人は
非常に少ないと思います。
それができる人は相当な能力の持ち主です。
しかし、我々のような 「一般ピープル」 は
課長止まりか、部長止まりかはありますが
いずれにしても30代か40代で
自分がどこまで出世できるか?
だいたい先が見えますよね。
マネージャー路線から
プレイヤー路線に転換するためには
できるだけ若い内に
それがわかった方がいいですよね。
ただ最近、ご相談にお越しになる方々は
マネージャーになる前から
プレイヤー志向の方が増えています。
「マネージャーの仕事って
KPIの数値目標を
メンバーにやらせる事が中心で
仕事内容に魅力が無いですね。
そんな仕事をしているから
マネージャーに魅力も元気も無くなりますよね。
そんな事に労力を使って疲れて
コンサルタント能力を陳腐化させるより
最初からマネージャーなど目指さずに
コンサルタントの道を極めた方が
賢いと思いませんか?」
と、おっしゃるわけです。
シンプルに
「そりゃそうだなー」 と思います。
私はそもそも
「マネージャーの仕事」=「KPI管理」
のようにさせている経営陣に問題があると考えています。
コンサルタントの仕事内容がわからないから
KPIの乾いた数字しか見ようとしていないし
現場や顧客を見ようとしていません。
そして、KPIを達成させる事を
マネージャーに要求しています。
それは、狭い社内の数字の遊びでしかありません。
かつて、プレイヤーとして優秀だったマネージャーに
意味のない仕事をさせて
無駄な給与を払っています。
そのままプレイヤーにしておくか
せめてプレイングマネージャーにしておいたら
良かったのにと思います。
顧客 ⇒ 現場コンサルタント ⇒ マネージャー ⇒ 経営者
顧客優先の逆三角形の理論に基づいて
マネジメントの在り方を見直さなければ
社内に 「魅力のないマネージャー」 を増やすだけです。
経営者やマネージャーは
顧客と現場コンサルタントのフォローに
全力を尽くしましょう。
「アノネ
よくかんがえてごらん
ひとのこと
いっているときの
自分というものはね
具体的には
なんにもして
ねんだよな」 みつを
合掌。