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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「採用上の競合他社を意識しないと失敗するよ?」

「採用上の競合他社を意識しないと失敗するよ?」

採用活動とは

まさに、マーケティング活動であり

営業活動ですよね。

例えば、マーケティングで言えば

誰でも知っている 「3C分析」 を意識して

活動しないとうまく行きません。

皆さん、ご存知の通り

「Customer(市場・顧客)」

「Competitor(競合)」

「Company(自社)」

という、3つのCです。

採用活動の場合は

「Customer(市場・顧客)」 ⇒ 「採用市場とターゲット人材」 という事になります。

具体的には

・採用市場の動向(売り手市場か買い手市場か?)

・ターゲット人材の顕在的・潜在的ニーズ・興味関心は何か?

・ターゲット人材の在籍企業、情報収集や転職活動方法は何か?

このような事を調査して

ターゲット人材の志向や行動特性を熟知した上で

それに合った採用活動をしなければ

うまく行きません。

次は

「Competitor(競合)」 ⇒ 「採用活動上の競合企業」 という事になります。

具体的には

・競合他社の業界内でのポジション(規模・知名度・人気度など)

・競合他社の売上・利益など業績状況

・競合他社の特徴(戦略・保有リソースなど)

・人事職やRPOなど競合となり得る別職種の脅威

このような事を意識して

採用活動を実施しないと失敗します。

最後に

「Company(自社)」 ⇒ 「自社の特色と客観的評価」 という事になります。

具体的には

・企業理念やビジョン

・自社の業界内でのポジション(規模・知名度・人気度など)

・自社の特徴、強み、弱み

・自社の戦略とヒト・モノ・カネの保有リソース

このような事を客観的に評価して

採用活動を実施しないと失敗します。

例えば、当社には

エグゼクティブやハイクラス人材の

紹介を得意とされているクライアントが

多数あります。

ただ、各社各様に特色があり

強みとする分野も異なります。

サーチ型か否かなど

仕事の進め方や役割分担も異なります。

もちろん、社風や

在籍しているコンサルタントも異なります。

従って

外部からは同じような会社に見えても

実態には大きな違いがあるわけです。

そこで先日、下記のような事例がありました。

簡単に申し上げますと

「業界内で下位のポジションにある企業A社様が

業界内でトップクラスのポジションにある企業と

全く同じような人材を採用ターゲットにしたい」

という、ご依頼をいただきました。

私:「折角、ご依頼いただきながら

   大変恐縮なのですが

   現在の御社のポジションで

   そのような人材を採用するのは

   かなり無理があります。」

A社:「それは、なぜですか?」

私:「大変ストレートな表現で恐縮ですが

   そのような人材であれば

   もっと上のポジションの企業に

   転職できるからです。」

A社:「えー、だって当社は

    そのような人材を採用しないと

    この先、生き残れません。

    何とかなりませんか?」

私:「何ともなりません。

   お求めになっている人材は

   御社には応募すらしてくれないでしょう。

   従って、やる気と適性のある人材を

   自社で育ててください。」

A社:「えー、即戦力が欲しいんですよ。

    育てる時間はありません。」

私:「率直に申しますが

   御社は、業界内でのポジションも下

   年収面でも下

   人気度も下です。

   無駄な戦をするよりも

   時間をかけて

   有望な人材を育ててください。

   将来、業界内でのポジションが

   トップクラスになったら

   今回ご依頼いただいたような人材を

   採用しましょう。

   それまでは、努力と忍耐です。」

A社:「えー、何とかなりませんか?」

私:「多分、無理でしょうが

   ターゲット人材の採用時の年収を

   すぐに2倍にしてください。

   それでも厳しいですよ。」

A社:「わかりました。

    無理だと思いますが

    検討してみます。」

「負け戦」 とわかっているのに

わざわざ戦って

討ち死にする事はありません。

採用を成功させるためには

採用上の競合他社と自社とを

客観的に評価して

現実的なターゲット人材の要件を

再考する事です。

また、それをストレートにご提案する事も

我々、コンサルタントの重要な仕事ですね。

「ほんとうのことが

いちばんいい」                                  みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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