「本当に優秀な人は年収が三分の一でも転職する?」
先日、あるクライアントの経営幹部の方に
ご挨拶に行きました。
初対面の時も
事業概要、事業ビジョンやビジネスモデル、社風
そして、求める人物要件に関しても
簡潔にわかりやすくご説明いただきました。
その後、契約の締結から
キャンディデートのご紹介後の
面接進捗のやり取りに関しても
非常に迅速で
的確なご対応をしていただきました。
最初から先日のご挨拶に至るまで
迅速に要点を押さえながらも
人間的な温かさを忘れない
素晴らしいお仕事ぶりでした。
「とても優秀な方にお会いしたな。
この人は将来、この会社の経営者になるだろうな。」
と思っていました。
ところが先日
「退職しますので、ご挨拶したいです。」
というご連絡をいただき
驚きました。
驚いたのですが
一方で 「1社でおさまる人ではないな」 とも感じていました。
退職する事を決めている方は
無意識にサインを出しているものかもしれません。
そこで、ご挨拶にお邪魔してお尋ねしました。
私:「どこに転職するんですか?」
先方:「言ってもご存知ないベンチャー企業です。」
私:「たくさんオファーもあったでしょう?」
先方:「はい、たくさんありましたが
最も規模が小さくて
最も年収が安い会社に
転職する事になりました。」
私:「そうなんですか?」
先方:「年収は三分の一になります。
仕事は今よりも忙しくなり
徹夜で働かなければいけません。
営業もバックオフィスも
何でもやらないといけません。」
私:「えー!!
うーん、さすがですね。」
先方:「ただ、現職は円満退職です。
将来の役員昇進も打診いただきながら
申し訳なく思うと同時に
大変感謝しています。
今後もつながりを大切にします。」
私:「うーん、ホンモノの辞め方ですね。
本当に自信があって
志が高い人でないと
そんな辞め方はできませんよね。」
先方:「いやいや、私がいると
この会社の成長を阻害すると思いまして
会社のためにも
自分のためにも
退職する選択をしました。」
私:「リセットして
やり直したかったんですか?」
先方:「そうです。
『青春:シーズン2』 ですよ。(笑)」
ホンモノは常にストイックです。
世間体や年収など構わずに
最後は自分の価値観で決断します。
短期間でしたが
大変お世話になりました。
新天地でのご活躍とご多幸をお祈り致します。
5年後、10年後が楽しみです。
「おかげさん」 みつを
合掌。