「登録者に応募を急がせるな?」
今、ご相談させていただいているAさんは
人材コンサルタント未経験の方です。
幾つかの大手人材紹介会社に登録されています。
ただ、Aさんは人材業界志望なのですが
全く勉強不足なのです。
例えば
一般派遣、特定派遣、人材紹介の違いも
全く理解していません。
それなのに
既に何社か紹介された企業に応募され
選考が始まっています。
まだ、全く勉強不足のAさんです。
人材コンサルタントとしては
Aさんが希望する人材系企業であれば
何でも紹介すれば良いというものではありません。
そういう紹介の仕方って
人材コンサルタントとしてどうなんだろう?
と疑問に思います。
そんなAさんに対して
「むやみに応募する前に
ちゃんと業界や仕事内容の研究をしてください。
Aさんが今の状態で応募されても
志望企業には合格しないと思います。
一度不合格になると、再応募できませんよ。
応募する事が目的じゃなくて
内定を獲得する事が目的ですよね?」
と申し上げました。
その上で、人材業界の解説本をお教えして
読んでいただくようにお勧めし
下記のアドバイスをしました。
●●様
お世話になっております。
人材業界の勉強・理解をする前に、
勧められるままに応募するのは、どうなんでしょうかね?
浅い知識で応募しても、簡単に合格できませんよ。
また、入社後、「思っていた仕事と違う」という事にもなりかねません。
一般派遣と特定派遣と人材紹介との違いはわかりますか?
面接で人材業界や仕事内容に関する質問に答えられますか?
今回のような未熟なコンサルタントが担当になると、
登録者の業界理解や仕事理解が浅くても応募させてしまい、
書類選考や面接で数多くの人が不合格になってしまいます。
大切なのは、応募する事ではなく、内定を勝ち取る事ですよね?
そこをはき違えることなく、まずは、志望業界の理解を深める事です。
どうせ、これから応募しても、年末で選考は進みません。
年末年始に勉強してから、ご応募されるべきだと思います。
その上で、「どうしても●●●社に応募したい」という決意・動機が固まれば、
私から取締役の●●●さんに直接連絡して、
「しかるべき採用責任者」を紹介してもらってもいいですよ。
以上。
このような雑な仕事をするコンサルタントがいるから
我々のような零細エージェントが生き残れるのです。
ただ、本来は「お手本」になるべき
大手人材紹介会社のコンサルタントがこのレベルでは
業界全体がダメだという評価になります。
それは寂しい事です。
素晴らしいコンサルタントも多い事は存じていますが
大手の場合は
10人中2~3人でも低レベルのコンサルタントがいると
ダメなんです。
それだけ大きな社会的責任を負っているのです。
厳しくご指導ください。
目標達成も大切でしょうが
「人の人生を左右する」 可能性があります。
そんな事も視野に入れて
仕事をしていただきたいと思います。
「目標達成したい」=「誰をどこに紹介してもいい」
という話ではありません。
他人の人生も自分の人生と同じ価値があります。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことから
はじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。