「あなたがやっているのは単なるマッチングですね?」
Aさんは、大手人材紹介会社のMVPの常連で
トップコンサルタントです。
そんなAさんが
エグゼクティブサーチの●社に
面接に行かれた時のお話です。
●社:「Aさんは立派な受賞歴もありますが
どのような仕事をされているのですか?」
Aさん:「ハイクラス人材を中心にご紹介しています。」
●社:「ハイクラス人材とはどんな方々ですか?」
Aさん:「そうですね。
年収で申し上げますと
700~800万円以上の方々です。」
●社:「なるほど。
役職としては、どのような方々ですか?」
Aさん:「課長から部長さんぐらいでしょうか。
もちろん、役職を持たないスペシャリストもいらっしゃいます。」
●社:「なるほど。
お取引先の企業の方の役職はどのような方ですか?」
Aさん:「人事マネージャーの方が多いですが
会社によっては
社長さんや取締役の方とも
やり取りさせていただいています。」
●社:「社長さんと直接やり取りされている会社は
何社ぐらいありますか?」
Aさん:「2~3社です。」
●社:「そうですか。
当社のコンサンタルトは
基本的に社長(CEO)にしか会いません。」
Aさん:「そうなんですか?」
●社:「はい。
偉そうに聞こえるかもしれませんが
経営者と対峙して
ビジョンや経営計画、経営課題を共有する事から
仕事を始めます。」
Aさん:「それからどうするのですか?」
●社:「はい。
求人を創ります。
潜在的な求人を顕在化させ
人物イメージも含めて
経営者と共有します。」
Aさん:「どうやって経営者に会うのですか?」
●社:「リピートと
クライアントの経営者から他の経営者の方を
ご紹介していただきます。」
Aさん:「それでは、どうやって
キャンディデートを探すのですか?」
●社:「転職意欲の有無は置いておいて
求めるイメージに近い人物を
あらゆる手段で探します。
リサーチ活動はもちろん
コンサンタルト全員の
人脈も総動員して探します。」
Aさん:「それで見つかるものですか?」
●社:「必ず見つけます。
その結果、ほとんど人脈でのご紹介で
お会いできています。」
Aさん:「凄いですね。
私は求人企業の採用スペックに適合する人材を
転職サイトから探してご紹介する事が多いです。」
●社:「当社では、『採用スペック』 という言葉は使いません。
人材は機械ではないので
『スペック=製品の仕様』 とは違います。」
Aさん:「そうなんですか?」
●社:「企業も人材も
仕様が決まっているボルトやナットではありません。
百社百様、百人百様です。」
Aさん:「まさに、高度なマッチングですね。」
●社:「当社では、『マッチング』 という言葉も使いません。
ちまたで言われるマッチングであれば
コンピューターに任せておけば良いと思います。
当社のコンサンタルトは
求人創出・人材創出・出逢い創出と言った
クリエイティブな仕事をしています。」
まさに、百社百様で
同じ人材業界と言って良いのか悪いのか?
コンサルティング会社と言った方がよろしいでしょうかね。
クライアントとしては
大変難しい会社ですが
魅力的でやりがいがあり過ぎます。(笑)
「やれなかった
やらなかった
どっちかな」 みつを
合掌。