「岡﨑さんの質問:今後の人材紹介業界はどうなる?」
一昨日、岡﨑さんから
「武谷は長い経験と
現役コンサルタントの実感として
今後の人材紹介業界はどうなると思う?」
と聞かれました。
しかし、次から次に話が移り変わったので
ちゃんと回答する暇がありませんでした。
従って、今日のブログで
岡﨑さんの質問に回答します。
結論から申し上げますと
まさに 「二極分化」 です。
その 「二極」 という中身は
「高付加価値と低付加価値」 とも言えますが
「AIによる大規模システムマッチング」 と
「人間による小規模アナログマッチング」 という
構図に 「二極化」 されると確信しています。
その結果
特色のない中小エージェントは
吸収されたり
無くなったりするでしょう。
逆に、明確な特色があって
大手エージェントができないような
丁寧で精度の高いサービスを提供できる
中小エージェントは無くならないどころか
益々増え続けるという事です。
この 「二極化論」 の根拠は
私の友人・知人の何人・何十人もの人たちが
次々に独立開業されて
高品質な仕事をして高業績を上げています。
クライアントともキャンディデートとも
しっかり関係構築をしており
充実した仕事と人生を楽しんでいるからです。
リモートワークなど融通性の高い労働環境で
無駄な会議も通勤もなく
好きな会社に好きな人をご紹介して
お客様に感謝されたり
他のお客様をご紹介いただいたりして
十分な年収を得て
仕事もプライベートも充実させ
潤いのある生活をしています。
私は
そういう幸せな仲間を増やしたいので
実力のあるコンサルタントの方で
「将来は独立を考えています」 という方には
「それだったら、今すぐ独立した方がいいですよ!!」
と、積極的に奨励しています。
そして、私が見込んだ方々は
独立しても早期に立ち上がり
「本当に独立して良かった。
自分が好きな仕事を選べて
お客様にも喜んでいただけるし
会議や通勤からも解放されて
時間も自由になって
物心ともにゆとりができて
最高です。」
と、おっしゃる方が多いのです。
ですから
私たち独立コンサルタントの競争相手は
大手人材紹介会社ではありません。
ダイレクトリクルーティングが
我々の良きライバルでありコンペティターです。
そもそも我々の多くは
大手とはバッティングしない
スペシャリストなどハイキャリア層にシフトしています。
若年層人材をAIマッチングで
大量に紹介するビジネスモデルと
「厳選したスペシャリストをお一人ご紹介して
そのお一人をご採用いただく」
というモデルは正反対です。
従って、今後は益々
実力のある人材コンサルタントが独立して
高付加価値人材をピンポイントで
ご紹介する流れは止まりません。
それに対して
大手はAIなどテクノロジーを駆使して
若年層人材を大量にご紹介し続けます。
この典型的な図式が変わらない事は
欧米の人材紹介先進国の実態が証明しています。
ただ、両方(大手も中小も)に対する顧客ニーズがあるので
両方が共存できるとも考えています。
ただ、単なるビジネスモデルの違いではなく
コンサルタントが目指すライフスタイルが違うのです。
特定の組織にしばられない個人が
あらゆるビジネスにおいて今後の主役になるでしょう。
「インディペンデント・コントラクター」 というヤツですかね。
以上が、一昨日の岡﨑さんの質問に対する回答です。
ご意見があれば
またの機会に是非ともお伺いしたいと思います。
「梅の木に梅の実
柿の木に柿の実
それでよいのです」 みつを
合掌。