「内定寸前で採用凍結?」
現役コンサルタントのAさんは
頭が良く
礼儀正しく
コミュニケーション能力も高く
前職ではマネジメントも期待されていた
シニアコンサルタントです。
最初にお会いした時
「この人はどこでも内定するな」
と思いました。
そこで、いつものように
優良企業に絞って
ご紹介させていただきました。
予想通り
各社の面接も順調に進み
X社とY社の最終面接に進まれました。
ところが突然
その2社の採用活動が凍結され
Aさんは内定寸前で
「お見送り」 となってしまいました。
X社とY社の責任者の方からも
「この度は、大変申し訳ございません。
採用凍結になっていなければ
Aさんに内定を出す予定でした。
折角、良い人材をご紹介いただきながら
本当に済みません。
Aさんには
くれぐれも宜しくお伝えください。」
と、言われてしまいました。
「かわいそうに
何とタイミングが悪いのだろう?
こんな事で自信を失わないように
Aさんに再度お会いして
直接、今回の結果に至った理由を
お伝えしよう。」
と思い、再度Aさんにお会いしました。
Aさんは極めて冷静で穏やかな態度でしたが
人間ですから
少なからずショックはあったと思います。
しかし、Aさんは落ち込む事はなく
前を向いていました。
最初にAさんにお会いした時
私はX社でもY社でもなく
「Aさんのタイプ的には
Z社が一番合っているのではないか?」
と、直感的に思っていたのですが
そのZ社の選考がまだ残っていました。
ただ、Z社も採用ハードルが非常に高い会社で
最近、採用人数も大幅に絞っているので
全く安心できませんでした。
Z社の最大の関門は
一次面接です。
頭が切れる面接官の
矢継ぎ早の鋭い質問に対して
ロジカルに的を射た回答ができないと
不合格になってしまいます。
しかし、Aさんは持ち前の
頭の良さとコミュニケーション能力で
見事に一次面接を
高評価で突破されました。
その後、Aさんは
二次面接、最終面接でも高評価で
見事に内定を獲得されました。
私:「AさんはZ社が一番合っていると思っていましたが
見事に内定されましたね。
さすがだと思います。」
Aさん:「ありがとうございます。
実は、私も最初から
Z社様とご縁がある気がしておりました。」
現役コンサルタントの直感というものは
何となく共鳴するものだと思いました。
兎にも角にも
2社の内定寸前での採用凍結という不運に負けず
第一志望企業の内定を勝ち取ったAさんは
立派としか言いようがありません。
新天地でのご活躍が楽しみです。
Aさん、この度は、誠におめでとうございました。
私がAさんの強さに救われました。
ありがとうございました。
「そのときの出逢いが
人生を根底から
変えることがある
よき出逢いを」 みつを
合掌。