「大手に落とされても人生は続く?」
ご友人のご紹介で
転職のご相談にお越しいただいたAさんは
先日、内定を辞退され
「以前在籍していた人材紹介会社に戻ります」
という、苦渋の決断をされました。
Aさんは、明るく行動力があり
新たな組織を立ち上げるとか
ベンチャー企業を大きくするとか
組織の成長ステージに関わる事が好きで
チャレンジ精神旺盛な好青年です。
実際、過去に在籍された会社では
ことごとく目標を達成されました。
その結果
模範的な営業マンとして
社員教育部門に招聘され
新人教育のリーダーとしても
ご活躍されていました。
ただ、直近の2社では
個人目標達成は継続しながらも
不運にも短期間の勤務で終わっていました。
従って、今回の転職活動における希望条件は
下記のようなものでした。
1 以前のように、エンジニア領域の人材紹介に携わりたい。
2 現年収確保
3 今回は家族の生活もあるので、一定以上の規模の会社。ベンチャーは避けたい。
4 将来独立したいので、その布石になる経験を積みたい。
冷静に考えますと
上記3 と 上記4 の希望条件が矛盾しているようで
しっくりこないですよね。
元々ベンチャー志向が強く
「将来独立したい」 とまで言っているAさんが
「できればベンチャーは避けたい」 と言うのは
前職での苦い経験を繰り返したくない
家族に心配をかけたくないという思いが
強かったのでしょう。
その後、転職活動が始まったのですが
志望順位が高かった大手企業の選考では
ことごとく不合格になってしまいました。
一方、ベンチャー企業からは熱烈歓迎され
内定を獲得されました。
やはり、客観的に見られますと
Aさんはベンチャー企業向きで
大手企業が求める人物像からは
少々はずれていると思わざるを得ませんでした。
大手の不合格理由が、どこも同じだったのです。
Aさんも、その事に大きなショックを受けて
最後は意気消沈されてしまいました。
そして、Aさんの長所である
明るさやチャレンジ精神が薄れてしまい
最終的には
ベンチャー企業の内定を辞退され
「以前在籍していた人材紹介会社に戻ります」
という、苦渋の選択をされました。
しかし、誰でも向き不向きがあります。
自分を卑下しないでいただきたいです。
若いAさんの人生はこれからです。
決断された以上は
これまでのように必ず結果を出して
ホンモノの自信がつくまで
腰を据えて頑張っていただきたいです。
どうかお体とご家族を大切に
コツコツと努力を継続してください。
大手に落とされても人生は続きます。
Aさん、今後も同業界の仲間として
引き続き宜しくお願い致します。
元気になったら、また会いましょう。
「途中にいるから中ぶらりん
底まで落ちて
地に足が着けば
ほんとうに落ち着く」 みつを
合掌。