「東大卒のネット業界マネージャーの希望?」
三連休中
東大卒のネット業界マネージャーのAさんが
ご相談にお越しになりました。
まさに
申し分のないキャリア、実績、お人柄でした。
私:「Aさん、なぜ転職したいのですか?
うちは、人材紹介業専門のエージェントですよ。
何か勘違いしてませんか?」
Aさん:「勘違い?」
私:「うちには、ネット業界の求人などありませんよ。」
Aさん:「そんな事はわかってます。
私は武谷さんのブログを読んで相談に来ましたから
当然、人材紹介業に関心があります。」
私:「本当ですか?
何かこれまでのキャリアがもったいない気もしますけど。」
Aさん:「何がもったいないのでしょうか?
私は私なりに悩んだ上で
真面目に相談に来ました。」
私:「わかりました。
失礼しました。
ところで、Aさんの悩みとはどんな事ですか?」
Aさん:「一言で申しますと
お客様の顔が見えない
という事です。」
私:「お客様の顔が見えないとは
どういう意味ですか?」
Aさん:「私がクライアントのために作った広告に
どんな人が反応してくれたのか?
広告のどの部分が刺さったのか?
お一人お一人のユーザーの顔が見えないのです。」
私:「なるほど。
とにかく毎日PCに向かって
データ分析をして課題を抽出して
クライアントに対して
広告のパフォーマンスを高める
きめ細かな提案を続けていらっしゃるわけですが
結局、広告に反応したユーザーの顔が見えないわけですね?」
Aさん:「その通りです。
あくまでデータ、数字の世界しかわからない。
私は一人一人のユーザーの顔を見たいんです。」
私:「それができるのが
人材紹介コンサルタントの仕事だと?」
Aさん:「その通りです。
違いますか?」
私:「いいえ、違いません。
ただ、マス対応している人材紹介会社と
きめ細かく個別対応している
ブティック型の人材紹介会社とでは
かなり状況は異なります。」
Aさん:「そうですよね?
私はユーザーお一人お一人の
顔が見たいのです。
武谷さんには
その辺の具体的な話を聞きたくて
相談に来ました。」
私:「承知致しました。
そういうご相談であれば
具体的なお話をさせていただきます。」
私が勝手に
「Aさんはエリートだから転職する必要はない」
と思っていても
それぞれの仕事には
それぞれの大変さや悩みがありますね。
「アナタの主人公は
アナタなんだよなあ」 みつを
合掌。