「まずは魅力的な求人開拓を?」
人材コンサルタントの方々の中には
「求人はたくさんありますが
人材が少なくて困っています」
と、おっしゃる人が多いです。
果たして、そのような考え方のままで
業績は上がるものでしょうか?
先日、ご相談にお越しいただいたAさんも
同じような悩みを持っていました。
Aさん:「求人数は多いのですが
紹介できる人材が少なくて困っています。」
私:「Aさん、おっしゃりたい事はわかります。
採用市場の全体傾向としては
求人数が多くて
それに適合する人材は相対的に少ないでしょう。
求人企業は誰でも採用するわけではないので
内定する可能性がある人材の人数は限られますよね。」
Aさん:「そうなんですよ。
大手人材紹介会社のように
紹介できる登録人材が多ければ
もっと簡単に業績が上げられると思いますが
中小の人材紹介会社では
そんなに多くの人材を集客できません。」
私:「Aさん、それもわかりますが
大手人材紹介会社のコンサルタントは
その分、売上目標も非常に高いので
想像されている以上に忙しくて
大変さもあるんですよ。
大手のコンサルタントの目標は
6000万円、8000万円、1億円なんて当り前ですが
中小であればせいぜい
2000万円、3000万円、4000万円程度で
1億円の目標を持っているコンサルタントは
ほとんどいませんよね?」
Aさん:「それは、登録人材が少ないので
仕方ないと思います。
実際、うちのトップコンサルタントでも
年間売上は6000万円ぐらいです。
他のコンサルタントは
2000~3000万円が精一杯ですよ。」
私:「わかります。
それが平均的な実態でしょうね。
ただ、年間3000万円の目標を達成するために
何件の成約が必要でしょうか?」
Aさん:「それは成約案件のFEEの高さによって
全く異なると思います。
私の場合は平均150万円なので
3000万円やるためには
20件の成約が必要です。
毎月2件の成約が必要です。」
私:「それは、Aさんが
平均150万円の市場で戦っているからですよね?
ちなみに、6000万円やっているトップコンサルタントの方の
平均FEEはどれぐらいですか?」
Aさん:「トップコンサルタントは平均FEEは
300万円以上だと思います。」
私:「平均300万円で20件成約すれば
丁度6000万円になりますね。
同じ20件でも
生産性はAさんの2倍ですね。」
Aさん:「それは、そのトップコンサルタントが
FEEの高い求人を持っているからですよ。」
私:「そうでしょうね。
だったら、AさんもFEEの高い求人を
開拓すればいいじゃないですか?」
Aさん:「武谷さん、そんな簡単じゃないですよ。」
私:「Aさん、簡単じゃない事ができるから
トップコンサルタントだと思うんです。
逆に、簡単な事しかやってないから
20件成約しても3000万円しか売れないんですよ。」
Aさん:「耳が痛い事を言いますね。」
私:「Aさんは、トップコンサルタントの人の
求人開拓のやり方を聞いたり
真似したりした事はないんですか?」
Aさん:「横で何となく見ている程度で
そこまで突っ込んで聞いたり
真似したりはしていません。」
私:「Aさん、最初の話に戻りますが
登録人材が少ないから売れないのか?
魅力的な求人開拓ができてないから売れないのか?
どっちだと思いますか?
登録人材が少ないという条件は
トップコンサルタントの方もAさんと同じですよね?」
Aさん:「そこまで言われると
私の力不足、努力不足という事に尽きますね。
私はトップコンサルタントのように
魅力的な求人を開拓できていません。」
私:「レッドオーシャンで懸命に戦っていらっしゃる事を
否定するものではありません。
そういう経験も貴重です。
ただ、現状をブレークスルーするためには
登録人材の少なさに悩むよりも
魅力的な求人開拓のノウハウを身に着ける事が
大切だと思います。」
Aさん:「確かに、その通りですね。
来週、トップコンサルタントに聞いてみます。」
私:「最後にAさん、もう一つ質問です。
そのトップコンサルタントの方は
Aさんと比べて
労働時間は多いですか?」
Aさん:「いいえ、その反対です。
トップコンサルタントは
うちの会社で一番残業が少ないです。」
私:「やはり、概してそんな傾向ですね。
Aさんもスキルアップして
労働生産性も思いっ切りアップさせてください。
応援しています。」
「やれなかった
やらなかった
どっちかな」 みつを
合掌。