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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「内定辞退6連発?」

「内定辞退6連発?」

先日、現役コンサルタントのAさんが

ご相談にお越しになりました。

私:「Aさん、今回はどうされたんですか?」

Aさん:「恥ずかしながら

     内定辞退が6件も続きまして

     こんな事は初めてです。」

私:「6件連続とは痛いですね。」

Aさん:「痛すぎます。

     FEEも高い案件が多かったので

     2000万円以上の売上を失いました。」

私:「そりゃ大変ですね。」

Aさん:「武谷さん、今更なんですが

     どうしたらいいと思いますか?」

私:「キャンディデートのタイプにもよると思いますが

   選考プロセスの要所で

   軽く入社意向の確認はされていますか?」

Aさん:「例えば、どういう事でしょうか?」

私:「時々、ちょっと本音がわからないな?

   と思うキャンディデートもいらっしゃいますよね。」

Aさん:「あー、います、います。

     エージェントを使い慣れている人も多いので

     本音がわかりにくい方は増えてますね。」

私:「そんな時、腹の探り合いになると

   お互いに時間の無駄ですし

   内定辞退になるとクライアントに迷惑をかけるので

   軽いトーンですが

   ストレートに質問する事があります。」

Aさん:「どんな質問ですか?」

私:「とても単純なのですが

   『現時点での率直なお気持ちを伺いたいのですが

   この会社に内定されたら入社されたいですか?』

   と質問します。」

Aさん:「確かにストレートな質問ですね。

     でも、そんな質問をしても

     答をはぐらかされませんかね?」

私:「その通りですね。

   答をはぐらかすキャンディデートは

   一旦、ヨミからはずします。

   他社が第一志望だというケースもあるでしょうし

   私自身を信頼していただいていない可能性もあります。

   そこで、私に何か落ち度があったのではないか?

   と、振り返って考えます。」

Aさん:「それからどうするんですか?」

私:「キャンディデートをプレッシャーから解放するように

   働きかけます。

   『内定したからと言っても必ず入社する必要はないので

   ご不満やご要望があったり、他社が第一志望である場合は

   率直におっしゃってください』 とか

   『私のサービスに対して、ご不満やご要望があれば

   できるかぎり改善しますので、率直におっしゃってください』 とか

   ちゃんと話して

   キャンディデートがプレッシャーを感じないようにします。」

Aさん:「そんな事を言えば

     キャンディデートの態度は変わりますか?」

私:「『私がご紹介した企業に入社される必要はないので

   ご自由に選択してください』 と申し上げるわけですから

   ほとんどの方は、態度が柔らかくなります。

   相手を追い込まない事が大切だと思います。」

Aさん:「なるほど。

     そう言われると

     私は、キャンディデートにプレッシャーをかけて

     追い込んでいたような気がします。

     自分の業績が悪くて追い込まれていたので

     勝手に一人相撲をとっていたような気がします。」

私:「誰でも追い込まれると焦ってしまい

   バッドサイクルにはまってしまいますよね。

   そんな時は、ちょっとクールダウンして

   気分転換しましょう。」

Aさん:「例えば、どんな気分転換ですか?」

私:「Aさん、お時間があれば

   近くに 『人材紹介神社』 と呼んでいる場所があるので

   そちらにご案内します。」

Aさん:「あー、その神社、行ってみたいと思ってました。」

私:「そうですか。

   それではご案内しますので

   一旦、心を無にして

   今日と言う日に感謝しましょう。」

その3か月後

Aさんからお電話をいただきました。

Aさん:「あの後、仕事の調子が良くなりまして

     先月は2件、今月は3件、決まりました。

     心にゆとりを持って

     キャンディデートにプレッシャーを感じさせないという事は

     今更ながら大切な事ですね。」

「にんげんはねえ

 追いつめられると

 弱いもんだな

 ひとごとじゃない

 自分のこと」                                      みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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