「面接より適性テストを重視する?」
そんなバカな事はありませんよね?
先日、最終面接を控えていらっしゃる
優秀な現役コンサルタントのAさんと
ご相談させていただきました。
明るく自分の軸をしっかり持っていて
ストレス耐性も高く
信頼感や安定感がある人なので
「Aさんには、最終面接に際して
何もアドバイスする事はないな。
いつものAさんのままで大丈夫だろう。」
と思っていたのですが
Aさん:「最終面接に関して
事前に再度お会いして
ご相談したいのですが
明日の土曜日にお会いできませんか?
急なお願いで済みません。」
私:「そうですか。
明日は丁度空いてますので
私は大丈夫ですよ。」
という事で、土曜日にお会いしました。
Aさん:「前回はカジュアル面談で
先方の部長さんから
会社内容や仕事のやり方など
とても丁寧にご説明いただきました。
おかげさまで
先方様の事はよくわかったのですが
先方様から私に対するご質問が
ほとんどありませんでした。
最終面接では、どんな質問をされるのでしょうか?」
私:「なるほど。
確かに前回はカジュアル面談でしたので
先方様からのご質問がなかったのですね。」
Aさん:「はい、そうなんです。
ですから、次回の最終面接が
初めての面接みたいな感じで
どんな質問をされるのか?
それが知りたいと思って来ました。」
私:「わかりました。
先方からのご質問は
大きく二つに分けられると思います。
一つ目は、Aさんの人間性を知るための質問。
二つ目は、Aさんのコンサルタントとしての力量をはかる質問です。」
Aさん:「具体的には?」
私:「一つ目の人間性に関する質問では
過去のご経歴を深く知る事によって
生き方、働き方、価値観などを
確認されると思います。
また、質問に対して
ごまかさず正直に誠実に答えているか?
その態度に人間性がにじみ出るので
Aさんの表情や態度をよく見られます。」
Aさん:「そうでしょうね。
そこで少々心配なのは
受験した適性テストで
『協調性が低い。
他人と協力しながら進める仕事よりも
自分一人でやる仕事に向いている。』
という結果が出た事です。」
私:「Aさん、私には
Aさんが協調性が低いなんて
まるで思えませんよ。
むしろ、その逆で、
協調性豊かな人だと感じているのですが
今までの人生で
協調性がないと言われた事はありますか?」
Aさん:「いいえ、そんな事を言われたり
指摘された事は一度もありません。
前職でも周囲の人に気をつかいすぎて
それが自分を苦しめました。
また、現職の上司からも
『遠慮せず、もっと自分勝手になった方がいい』
と言われています。」
私:「そうでしょうね。
普通の人がAさんと接すれば
決して協調性のない人ではないと
すぐに感じ取ると思いますので
自信を持って面接に臨んでください。」
Aさん:「そうですか。
それなら安心しました。」
私:「Aさんは自分の軸をしっかり持っているので
周囲に流されず
ストレス耐性も高い。
適性テストでは
その独自性の高さから
協調性が低いというカタチで
数値的に表れただけだと思います。
ただ、実生活においては
周囲に大変配慮する人なので
それは面接でも伝わると思います。」
Aさん:「そのように理解していただければ幸いです。」
私:「大丈夫です。
面接官の方にも
必ず伝わると思います。
適性テストの結果が
面接評価より重視される事はありません。」
「うつくしいものを
美しいと思える
あなたの
こころが
うつくしい」 みつを
合掌。