「若手社員は職種別採用を希望している?」
数週間前の新聞に
入社1~3年目の社員の40%以上が
「職種別採用」 を希望している
という記事が掲載されていました。
逆に
「職種を限定しない採用」 を希望している若手は
20%程度しかいなかったそうです。
実際、入社前の仕事のイメージとのギャップは
モチベーションの低下や離職につながるという声のほか
「様々な職種を経験させる
ジョブローテーションを繰り返すと
専門性が身につかない。
一つの職種を極めた方が
転職の際にも有利だ」
という意見もあります。
若手社員がキャリア形成の道筋を描くにあたり
出発点である最初の配属先を
重視しているのがわかりますね。
私も、キャリア形成において
「これが私の強みです」 と言える
スペシャリティーを身につける事は
とても大切だと思います。
その意味では
「職種別採用」 を希望する若手社員の
気持ちはわかります。
ただ一方で
「学生時代から自分の強みや適性なんて本当にわかるのかな?」
という疑問もあって
「そんなに若い時から焦って
自分の職種を決めなくてもよいのではないか?」
という思いもあります。
実際、若手社員が初期のキャリアを重視しすぎる事には
懸念の声もあるようです。
労働問題に詳しい日本大学の安藤教授は
「今の若い世代は自分でキャリアの理想像を決めつけ
外れると失敗だと思いがちだ。
会社でこれから
どんな出会いがあるか分からない。」
と、柔軟なキャリア形成を考えるのも重要と話しています。
どちらが絶対正解という答はないと思います。
偉そうにこのブログを書いている私なんか
文系出身で頭も悪いので
企画や経理財務、人事などはできませんし
とにかく営業をやるしかなかったわけです。
そもそも私には
職種を選択する権利も価値もありませんでした。
現実的に文系出身者の大半は
営業職や販売職などの
お客様を相手に
モノかサービスを売る職種になりますよね。
私の知人の中には
「大学に営業学部を作って
自分が教授として
営業のスタンスやノウハウを教えたい」
とまで言っている人もいます。
まーまー、私も今になっては
新卒から営業一筋でなかったら
お客様からお金をいただく事はできず
独立もできなかったので
これで良かったと
しみじみ思っています。
凡人には営業が一番です。
「いちずに一本道
いちずに一ツ事」 みつを
合掌。