「令和に変わるので早く推薦してください?」
先日も素晴らしい方にお会いして
3時間半も面談してしまいました。
現役コンサルタントのAさんは
超難関大学卒の
元エンジニアです。
私:「大変立派なご経歴ですね。」
Aさん:「そんな事はありません。」
私:「だって、普通の人が合格できる大学じゃないですよ。」
Aさん:「そんな事はありません。
私は頭が良い人間ではありません。
世の中には
頭が良い人はたくさんいます。」
私:「そうかなー。
それはともかく
元エンジニアのAさんが
なぜ、人材コンサルタントをやっているんですか?」
Aさん:「毎日、研究開発をやっていても
それが商品化され
お客様のもとに届き
喜んでいただける事は
なかなかありません。
ですから
もっとお客様の近くで働き
お客様が喜ぶ顔を見たかったんです。」
私:「それはわからなくもないですが
研究開発という仕事は地道で大変でしょうし
なかなか脚光を浴びる事はないかもしれませんが
だからこそ、10年後・20年後に花が咲いた時には
世の中にインパクトを与え
大きな社会貢献ができる仕事なのではないですか?」
Aさん:「そんな面もありますが
私のエンジニアとしての能力の限界です。
少なくとも私は
もっとお客様の近くで働き
お客様が喜ぶ顔を見たかったので
人材コンサルタントに転職したんです。」
私:「わかりました。
それでは今の人材紹介会社を
退職したい理由は何ですか?」
Aさん:「今の会社では
世の中を変えられないからです。」
私:「どういう意味ですか?
規模が小さいからですか?」
Aさん:「世の中を変えようとしていないからです。
目先の利益も大切ですが
会社の事業目的やビジョンも大切です。」
私:「それはわかりますが
きれい事だけは
生き残れないのも現実ですよね?」
Aさん:「はい、そう思います。
ただ、今の会社でやれる事は
やり切りました。
大好きだった上司も先輩も同僚も辞めてしまい
今では私が一番旧い社員です。」
私:「やり切ったとまで
おっしゃるのであれば
わかりました。
非常に離職率の高い会社で
こんなに長期間
よく頑張りましたね。」
Aさん:「ありがとうございます。
実は以前
毎日、武谷さんのブログを読んでいました。
ただ、最近はあまり読んでいませんでした。
申し訳ございません。」
私:「いいえ。
一時期でもお読みいただき
ありがとうございます。」
Aさん:「ずっと、武谷さんに会いたいと思っていました。
それが、ズルズルと長引いて
自分が転職を考える今になって
やっとお会いできる事になり
自分の行動力の無さが恥ずかしいです。」
私:「そんな事はありません。
今回、ご相談いただいただけでも
本当にありがとうございます。」
Aさん:「実は、あのブログに書かれている事は本当なのか?
と思っていましたが
今日、お会いいただいて
本当だという事がわかりました。」
私:「ありがとうございます。
ところでAさん
もうすぐゴールデンウイークです。
今日ご紹介した会社に関して
じっくりご検討いただき
連休明けに応募された方が良いと思いますが
いかがでしょうか?」
Aさん:「あー、それはどうですかね・・・・・。」
私:「何か気になりますか?」
Aさん:「連休明けですと
平成ではなく
令和になりますので
応募書類を全部アップデートしなければ・・・・・。」
私:「なるほど、確かにそうですね!!
済みませんでした。
承知致しました。
それでは、すぐに
推薦の手続きを行います。」
確かに、GW前後で元号が変わってしまいますね。
Aさんは、履歴書と職務経歴書の日付を
元号で書かれていました。
私もウカツでした。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことから
はじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。