「RAができれば両面もできるよ?」
先日、ご相談にお越しになったAさんは
新卒で大手人材紹介会社に入社され
4年間、RA(リクルーティング・アドバイザー)として
立派な業績を上げていらっしゃいます。
私:「Aさん
今日は日曜日にもかかわらず
お越しいただき
ありがとうございます。」
Aさん:「いいえ、こちらこそ
日曜日に面談していただき
ありがとうございます。」
私:「私にとっては
土日・祝日がゴールデンタイムなので大歓迎です。
ところで、Aさんは
どのような事で悩んでいらっしゃるのですか?」
Aさん:「結論から申し上げると
今の会社でこれ以上働いても
スキルアップしないのではないかと
考えています。」
私:「そうなんですか。
Aさんにとっての
スキルアップとは何でしょうか?」
Aさん:「一言でいえば
両面コンサルタントになる事です。」
私:「そういう事ですか?
両面コンサルタントになるのは
そんなに難しい事じゃないですよ。」
Aさん:「え、そうなんですか?」
私:「はい。
シンプルだから
両面型がグローバルスタンダードなんですよ。」
Aさん:「どういう事ですか?」
私:「一人で完結できる両面型の方がシンプルですよ。
日本特有の分業型は
自己完結できませんから
社内の他の社員
要するにCAを動かさないと
業績が上がりませんよね?」
Aさん:「その通りです。
CAとのコミュニケーションや伝言ゲームに
多くの時間を割かれています。」
私:「それは閉鎖的な島国で育った
日本人だからできる事ですよ。
逆に、多民族国家で育った
個性が強い外国人には
分業制は面倒臭いだけです。
実際、分業制に関しては
何度も外国人と議論しましたが
全く理解してもらえませんでした。(笑)」
Aさん:「分業は、日本人だからできるんですね?」
私:「私はそう思います。
日本人が作り出したやり方ですよね。
外国人にはできない
面倒臭い事をやってるわけです。
従って
RAとして優秀なAさんであれば
両面型にも対応できると思います。」
Aさん:「そんな簡単なものですか?」
私:「これまでは、自分のクライアントの求人を
CA相手に懸命に説明して来ましたよね?
両面コンサルタントになれば
直接キャンディデートに
説明すれば決まるんですよ。
こんなシンプルな事はありませんよ。」
Aさん:「そう言われると、そうかもしれませんね。」
私:「そうです。
わかりやすい方法だから
グローバルスタンダードになるんです。」
Aさん:「でも、年上だったり
役員などのエグゼクティブだったり
そんな人材の相談に乗るのは
難しくないですか?」
私:「それは、慣れの問題です。
Aさんだって
クライアントの社長や役員に会ってるでしょう?」
Aさん:「確かに時々会います。
ある程度は慣れました。」
私:「ですから
RAとして立派な業績を上げてきたAさんであれば
両面コンサルタントになるのは難しくありません。」
Aさん:「なるほど。
ちょっと勇気が出てきました。」
実際、20代・30代のRA経験者で
立派な業績を上げてきた人であれば
両面コンサルタントになれます。
両面型エージェントの求人票には
「20代であればRA経験のみでも可」
という表記が多いです。
ただ、CA経験だけの人は
厳しく見られる傾向があります。
やはり、対法人営業経験が重視される
という現実があります。
「なやみは
つきないな
生きて
いるんだもの」 みつを
合掌。