「求人があるから紹介するのではない。求人は創り出すものだ?」
顕在化している求人があって
その求人要件に適合する人材を
JOBボードから探し出し
スカウトメールを送って
面談して紹介する。
多くの人材コンサルタントが
このような仕事から始めるでしょうが
これは初歩の段階で
既に顕在化した求人に対して
人材をご紹介するという
最初のステップですね。
もっとスキルアップした
人材コンサルタントの仕事は
クライアントの経営状況や
経営計画・経営課題の
調査や推測から始まります。
「この会社の経営状況や経営計画から推測すると
多分、このような課題があるので
このような人材が必要なはずだ。」
という仮説を立てます。
そして、仮説を持って経営者に会います。
経営者に会う手段は色々ありますが
大きく三つあります。
1 過去の実績を評価していただき、下から登って経営者に会う。*これは時間がかかる。
2 その経営者を知っている他の経営者や金融機関などに紹介してもらう。*これが一番効率的です。
3 「経営の悩みを解決します」 と言って、直接アポイントを取る。*難しいし、やや胡散臭いですね。
他にも手段はありますが
とにかく
「経営者に会いたい・話したい」
という意識が大切です。
そして、いざ経営者に会えたら
まずは、経営者の生い立ちに始まり
創業から今に至る沿革や苦労話
経営者の信条・使命・ビジョン・計画・課題などを拝聴して
今、一番悩んでいる事を聞いてみましょう。
我々は、立派な経営者ではないので
「その悩み、わかります」 などと
軽口をたたかず
ただただ心から傾聴しましょう。
経営者のお話を聞けるだけで
貴重な勉強の機会です。
そして、経営者の悩みを聞く事ができたら
「社長、本日は誠にありがとうございます。
まだまだ御社の事を深く知る必要がありますが
今日、伺ったお話から推測しますと
このような人材が必要なのではないでしょうか?」
と、仮説を話してみてください。
*仮説がはずれていた場合は、修正して話してください。
もし、その提案に対して
「確かに、そういう人材がいてくれたら有難いな。
ところで、そんな人材がうちに来てくれるかな?」
と言われたら
「私が知っている人材の中に
社長が求めている人物像に近い人が三人います。」
と、仮説に基づき
事前に調べておいた人材の話をしてください。
*人材も全てリファーラルで獲得した方々です。
「へー、そのような人材には興味があるな。
是非、会いたいな。」
と、おっしゃっていただければ
これで、潜在的な幹部求人を
顕在化する事ができます。
このように
自分が創り出した求人に
適合する人材をご紹介してご入社いただき
ご活躍いただく事が
人材コンサルタントの仕事です。
「顧客の潜在ニーズを掘り起こし
注文されていなかったものを
注文していただき
きちんと納入する」
これができたら
この仕事の醍醐味を感じる事ができるでしょう。
「いまから
ここから」 みつを
合掌。