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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ベンチャー社長は無給で働く?」

「ベンチャー社長は無給で働く?」

昨日は

アジア諸国に会社を設立し

創業10年で

100名以上の従業員を抱えている

ベンチャー企業の社長さんが

久しぶりにお越しになりました。

前回お会いした時は

まだ、起業されて間もない8~9年前でした。

その後、猛スピードで

会社を急成長させ

今では世界に6拠点

従業員数100名以上の組織になりました。

社長:「日本は人口減少をはじめ

     国家の衰退を想像させるような

     暗い話題が多いですが

     そんな事には負けず

     希望のある社会にしたいんです。

     やる気と行動力がある人にとっては

     大きな可能性がある社会にしたいんです。

     そのためにも

     国境や国籍を越えて

     多くの人がチャレンジできる社会にしたいですよね。」

と、熱く語っていただきました。

更に

社長:「今はリクルートにかなわなくても

     いつかは、アジアでNo.1

     いずれは、世界でNo.1

     を真面目に目指しています。

     そんな志を持っている人材であれば

     経験の有無は問いません。」

私:「ところで、これまで一番苦労された事は何ですか?」

社長:「毎日が苦労の連続かもしれませんから

     あまり覚えていません。

     走っている内に、自然と忘れるんですよ。

     ただ、大きく二つの苦労があったと思います。

     一つは、キャッシュが無くなった時の苦労です。

     普段から自分の給料など取っていませんが

     それでも、事業拡大ための投資や業績不振によって

     キャッシュが無くなる時があります。

     もう銀行が融資してくれない状況でも

     何とかしなければいけません。

     もう一つは、多くの社員が辞めてしまった時です。

     自分の責任ですが

     リーダー的社員の中にも

     会社に対するネガティブな情報を

     意図的に他の社員に流して

     経営批判するような人もいます。

     それによって、こちらの考え方や方針が誤解され

     同時に複数の社員が辞めてしまった時は

     一番参りました。」

私:「社長は無給で働いているのに?」

社長:「だって

     俺は無給で働いているんだから

     君たちも誤解しないで

     頑張って働いてください

     とは言えませんよ。」

起業家らしい

腹の座った生き様ですね。

それと比べてはいけませんが

時々、大企業の管理職の方々の中には

地位や年収や福利厚生などの

条件に対する執着心が強すぎる人がいて

寂しくなる時があります。

「組織があっての自分だという事を

 客観的に自覚した方がいいですよ。

 そんな天国みたいな求人は

 当社には無いので

 ご自分で探してください。」

と、口から出そうになります。

昨日の社長さんの話を

聞かせてあげたいです。

「かねもできました

 家もできました

 時間のゆとりもできました

 さてこれからは

 人間らしい生き方をと

 自分自身を

 ふりかえる頃は

 たいてい墓場の中だ」                                 みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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