「ベンチャー社長は無給で働く?」
昨日は
アジア諸国に会社を設立し
創業10年で
100名以上の従業員を抱えている
ベンチャー企業の社長さんが
久しぶりにお越しになりました。
前回お会いした時は
まだ、起業されて間もない8~9年前でした。
その後、猛スピードで
会社を急成長させ
今では世界に6拠点
従業員数100名以上の組織になりました。
社長:「日本は人口減少をはじめ
国家の衰退を想像させるような
暗い話題が多いですが
そんな事には負けず
希望のある社会にしたいんです。
やる気と行動力がある人にとっては
大きな可能性がある社会にしたいんです。
そのためにも
国境や国籍を越えて
多くの人がチャレンジできる社会にしたいですよね。」
と、熱く語っていただきました。
更に
社長:「今はリクルートにかなわなくても
いつかは、アジアでNo.1
いずれは、世界でNo.1
を真面目に目指しています。
そんな志を持っている人材であれば
経験の有無は問いません。」
私:「ところで、これまで一番苦労された事は何ですか?」
社長:「毎日が苦労の連続かもしれませんから
あまり覚えていません。
走っている内に、自然と忘れるんですよ。
ただ、大きく二つの苦労があったと思います。
一つは、キャッシュが無くなった時の苦労です。
普段から自分の給料など取っていませんが
それでも、事業拡大ための投資や業績不振によって
キャッシュが無くなる時があります。
もう銀行が融資してくれない状況でも
何とかしなければいけません。
もう一つは、多くの社員が辞めてしまった時です。
自分の責任ですが
リーダー的社員の中にも
会社に対するネガティブな情報を
意図的に他の社員に流して
経営批判するような人もいます。
それによって、こちらの考え方や方針が誤解され
同時に複数の社員が辞めてしまった時は
一番参りました。」
私:「社長は無給で働いているのに?」
社長:「だって
俺は無給で働いているんだから
君たちも誤解しないで
頑張って働いてください
とは言えませんよ。」
起業家らしい
腹の座った生き様ですね。
それと比べてはいけませんが
時々、大企業の管理職の方々の中には
地位や年収や福利厚生などの
条件に対する執着心が強すぎる人がいて
寂しくなる時があります。
「組織があっての自分だという事を
客観的に自覚した方がいいですよ。
そんな天国みたいな求人は
当社には無いので
ご自分で探してください。」
と、口から出そうになります。
昨日の社長さんの話を
聞かせてあげたいです。
「かねもできました
家もできました
時間のゆとりもできました
さてこれからは
人間らしい生き方をと
自分自身を
ふりかえる頃は
たいてい墓場の中だ」 みつを
合掌。