「方針がコロコロ変わるから転職したい？」

このような転職理由をあげる方は

少なくないどころか

とても多いです。

ただ、会社には

「変えても良い事」　と

「変えない方が良い事」　

とがありますよね。

「変えない方が良い事」　とは

例えば、どんな事でしょうか？

「経営理念」　というものが

その代表格だと思います。

「〇〇に対して

　●●を提供する事によって

　△△の繁栄を支え

　社会に貢献する。」

というような事が

企業HPの

「経営理念」　のページや

「社長メッセージ」　のページに

必ず書かれていますよね。

この　「経営理念」　というものは

「我社は何を目的に事業を行う」　

という宣言です。

従って

その事業目的が変わってしまうと

それに賛同して

入社してきた社員は

当然、戸惑ってしまい

転職を考えます。

ただ、現実的には

「そんな理想よりも

　給料が高ければいいんだよ。」

という社員もいますから

そんな方々は残ればいいです。

一方

「変えても良い事」

というものもあります。

その代表格としては

例えば

「組織・人事」　です。

元リクルート常務で

リクルートエイブリック（現：リクルートキャリア）の

元社長の岡﨑さんが

いつもおっしゃっていました。

「組織というものは

　作ったその日から

　陳腐化が始まる。」

という言葉です。

市場は常に変化しているわけですから

その時の市場に合わせて作った組織は

市場の変化と共に

作ったその日から

陳腐化が始まるという意味です。

更に

「この組織の目的から考えると

　組織長はAさんが適任だ。」

と思って人事を決めたとしても

「新たな組織の目的は異なるので

　組織長はAさんよりも

　Bさんが適任だ。」

となるのも当然です。

このように組織改変や人事異動が行われます。

しかし、現実は

「給与制度が変わるために

　年収が下がります。」

とか

「担当クライアントや

　売上カウント・ルールが

　変わるので

　年収が下がります。」

という転職理由も大変多いです。

経営者やマネージャーの方々は

そういう最前線で働いている

人材コンサルタントの言い分にも

常日頃から耳を傾けて

ケアしてあげてください。

やはり、人間は

自分の評価や給料が

どうしても気になりますからね。

「にんげんだもの」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。