「マネージャーは空気を読むな?」
今年の3月
大手人材紹介会社の
営業マネージャーのAさんから
お電話をいただきました。
Aさん:「武谷さん、ご無沙汰しております。
Aです。
今、お話しできますか?」
私:「おー、Aさん
久しぶりですね。
何ですか?」
Aさん:「実は、人事異動で転勤する事になりました。」
私:「へー、どこに転勤するんですか?」
Aさん:「関西に行く事になりました。」
私:「へー、関西?
そう言えば
大学は関西でしたね?」
Aさん:「はい、関西は好きです。
だから、転勤には全く抵抗はありません。」
私:「じゃあ、良かったですね。
おめでとうございます。」
Aさん:「そうなんですが
何か東京でやり残したと申しますか
やり切れなかったと申しますか
自分でも不本意な点があって
力不足を感じました。」
私:「例えば、どんな事が心残りですか?」
Aさん:「前半の数年間はともかく
後半は自分で自分を縛ってしまい
突っ走る事ができませんでした。」
私:「なぜ、突っ走れなかったんですか?」
Aさん:「いつの間にか
周囲の空気を読む癖がついてしまって
破天荒に暴れられなかった気がします。」
私:「珍しいですね。
暴れん坊のAさんでも
周囲の空気を読んだりするんですね?」
Aさん:「自分の弱さが原因ですが
組織って怖いですね。
色々な誘惑もあって
暴れられませんでした。」
私:「人間ですから
みんな、そういう弱い部分はありますし
私自身も同じような経験をして
失敗しました。
でも、またリセットして
暴れたらいいんですよ。
人事異動は良い機会です。」
Aさん:「そうですね。
良い意味でリセットして
もう一度、暴れようと思います。」
私:「『マネージャーは空気を読むな』 ですね。」
Aさん:「どういう意味ですか?」
私:「空気を読むマネージャーなんて
迫力がないし
魅力がないし
誰もついてきませんよね?
経営陣に対しても
メンバーに対しても
自分が思った事を
堂々と率直に言えるマネージャーでないと
マネージャーの存在価値なんて無いでしょう?」
Aさん:「全くその通りですね。
空気を読むと
自分に負い目ができて
迫力も魅力もなくなるし
業績もメンバーもついてこなくなります。」
私:「だから、人事異動は自分をリセットする
絶好の機会です。
暴れん坊のAさんに戻って
おもしろ、おかしく、元気に仕事をしてください。」
Aさん:「はい、そうします。
ありがとうございました。」
「自分が自分に
ならないで
だれが自分になる」 みつを
合掌。