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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「俺の評価が下がるから辞めるな?」

「俺の評価が下がるから辞めるな?」

昨年

ご相談にお越しになったAさんは

現役の人材コンサルタントでした。

業績もお人柄も良かったので

とんとん拍子に

第一志望企業に内定されました。

しかし

大変だったのは

その後の退職交渉でした。

Aさんは

以前から信頼していたマネージャーに

相談しました。

そのマネージャーなら

快く新天地に送り出してくれるだろうと

思っていたからです。

Aさん:「突然で申し訳ないのですが

     実は転職したいと考えています。」

マネージャー:「えー!!

          マジか?」

Aさん:「済みません。

     もっと早く相談すればよかったのですが

     マネージャーも忙しそうだったので。」

マネージャー:「お前、突然転職なんて

          本当に困るよ。」

Aさん:「本当に済みません。

     ただ、もう転職先も決まっているので

     後戻りできません。

     何とか認めてください。」

マネージャー:「うるせー!!

          お前が辞めたら

          俺の評価が下がるんだよ!!」

Aさん:「え!!

     自分の評価が下がるから

     辞めさせてくれないんですか?」

マネージャー:「とにかく認めないから辞めるな。

          わかったか?」

Aさん:「そうですか?

     マネージャーならわかってくれると

     思っていたんですが

     何か残念です。」

確かに

優秀なメンバーに辞められるのは

マネージャーにとっても

会社にとっても

とても痛い事です。

しかし

「お前が辞めたら

 俺の評価が下がるんだよ!!」

という一言で

信頼関係が壊れてしまいました。

マネージャーは

Aさんの事より

自分の事を考えていました。

「メッキが剥げる」 

とは、こういう事ですね。

その後も

すったもんだ

大変でしたが

Aさんは新天地で

伸び伸びと大活躍しています。

「ひとの世の幸不幸は

 人と人とが逢うことから

 はじまる

 よき出逢いを」                                     みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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