「ミドル紹介からエグゼクティブ・サーチへ?」
特にこの数年
多くの優秀なコンサルタントの方々が
ご相談にお越しになります。
ご年齢は30~40代の方が多いのですが
人材紹介経験が5~10年前後で
年収700~1000万円ぐらいの
ミドル層の人材紹介をされている方が多いです。
仮に、Aさんとさせていただきます。
私:「Aさん、今回のご相談の趣旨は何でしょうか?」
Aさん:「もっと新しい領域で仕事をしたいと思いまして。」
私:「へー、新しい領域?
ところで、Aさんが現在ご活躍されている領域は
どのような分野ですか?」
Aさん:「今はですね
大企業の中間管理職ポジションが多いんです。」
私:「大企業の中間管理職と言うと
課長レベルで
年収700~1000万円でしょうか?」
Aさん:「まさに、その通りです。」
私:「その仕事では不満ですか?」
Aさん:「いいえ、不満ではありません。
ただ、この先ずっと大企業に
課長クラスの人材をご紹介するのか?
それは、クライアントや社会的に
どれぐらいの影響力があるのか?
そう考えますと
もっとクライアントに
大きな影響を及ぼせる
仕事もあるのではないかと
思いまして、ご相談に参りました。」
私:「もっと大きな影響を及ぼすとは
どんな仕事をイメージされていますか?」
Aさん:「中小ベンチャー企業に
役員クラスの人材をご紹介するイメージです。」
私:「大手企業に課長レベルの人材をご紹介するのも
十分立派な仕事だと思いますが
それでは物足りないですか?」
Aさん:「いいえ、そんな不遜な考えは持っていません。
それなりに意義のある仕事だと
誇りを持っております。
ただ、数万人の大企業に
課長さんをお一人ご紹介するのと
数百人の会社に
役員をご紹介するのとを比べますと
そのクライアントに及ぼす影響は
相当違うと思います。」
私:「確かに
そう言われれば
そうでしょうね。
数百人の会社に
いきなり外部から
役員が入ってきたら
それは大変なインパクトでしょうね。」
Aさん:「そうだと思います。
そんな、経営にダイレクトに
大きなインパクトを与える仕事をしたいんです。」
私:「それは要するに
エグゼクティブサーチの領域ですか?」
Aさん:「そうですね。
ミドル層から経営層に
シフトチェンジしたいんです。」
私:「Aさん、その領域は
クライアントにとっても
キャンディデートにとっても
そして、Aさんにとっても
大きなリスクを伴う分野ですよ。
成功のインパクトも大きいですが
失敗のインパクトも非常に大きいです。」
Aさん:「そうだと思います。
ただ、横流し的なエグゼクティブサーチではなく
サービス品質に徹底的にこだわって
失敗の少ない仕事をやりたいんです。
サービス品質に対するこだわりは
今までの仕事でも
誰にも負けない自信があります。」
私:「わかりました。
そこまで覚悟されていらっしゃるのであれば
真面目なエグゼクティブサーチの会社を
厳選してご紹介します。」
このような感じで
自分の仕事が
クライアントに及ぼす影響を
ダイレクトに感じたい。
そんなコンサルタントが増えています。
私も、中小ベンチャー企業は好きなので
お気持ちはよくわかります。
「生きているうち
はたらけるうち
日のくれぬうち」 みつを
合掌。