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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「リテインド・サーチをやるなら未経験者の方がいい?」

「リテインド・サーチをやるなら未経験者の方がいい?」

クライアントから

重要なポジションを任せる人材の

ヘッドハンティングの依頼を受ける場合は

成功報酬型(登録型)の人材紹介サービスでは

対応できないケースも多い。

そんな場合

リテインド・サーチ(適任者を探すスタイル)ができる会社に

前金を支払ってでも

採用要件を満たす人材を

探索して紹介してもらう必要がある。

そんな、リテインド・サーチの会社が

自社のコンサルタントを探す際に

弊社にもお問合せいただく事がある。

しかし

人材コンサルタントの大半が

成功報酬型でやっている方々であるために

折角の求人のご依頼を

辞退させていただくケースが多い。

これは個々人の志向や柔軟性にもよるが

長年、成功報酬型の人材紹介業に

どっぷりつかっていた人が

いきなり、リテインド・サーチの業界で

通用するとは考えにくいからだ。

人材をご紹介する前に

クライアントからお金をいただく事に

慣れていないし

抵抗があるからだ。

リテインド・サーチの業界では

ビジネススタンスも

会う相手も

お客様と話す内容も

話し方も異なるし

人材サーチ機能を持っている必要がある。

更に

トップアプローチ⇒経営課題解決提案と共有⇒人材要件定義⇒

契約締結⇒ロングリスト⇒ショートリスト⇒選別紹介⇒説得・交渉⇒内定⇒入社

というように

成功報酬型とは

仕事のプロセスが異なり

手間暇がかかるし

基本的に100%クライアント・オリエンテッドのスタンスで

仕事を進める。

クライアントとガッチリ協力して

キャンディデートを口説き落とす。

その辺

クライアントにもキャンディデートにも

良い顔をしなければいけない

成功報酬型の人材紹介業とは違うし

異業界と言っても過言ではない。

そんな、リテインド・サーチの会社から

「成功報酬型の経験者でもいいので

 紹介してもらえませんか?」

と、お問合せいただいても

正直、自信が無いので辞退するのだ。

たまたま、私のように

昔は、むさぼるように

前金を年間3~4億円かき集める

無茶な営業をしていた人間であれば

何とかなるかもしれないが

ここ10~20年デビューの人材コンサルタントの大半が

成功報酬型の営業しかしていないので

人によってはできるだろうが

大半は難しいのではないかと思うのだ。

更に、仕事がスムーズに進まなかった時には

多分、メンタルが持たないと思う。

クライアントから前金をいただいている以上

「必ず決める」 とコミットしているので

そのプレッシャーに耐えられる

メンタルの強さが必要だ。

私自身、昔、どれだけのクレームに対応したか?

件数も覚えていないぐらいだ。

そんな意味からも

リテインド・サーチの会社が

新たにコンサルタントを採用する場合は

成功報酬型の人材コンサルタント経験者ではなく

むしろ、人材ビジネス未経験者を採用した方が

成功率が高いのではないかと思う。

私も

新卒でいきなり

前金の営業をしたからこそ

「この仕事はこんなものかな?」 と思って

何とか乗り切ったが

成功報酬型にどっぷりつかった人材では

難しいのではないかと思う。

例え、成功報酬型の経験者であっても

あまり経験年数が長くなくて

染まっていない人が良いと思う。

「坂道へきたら

 思いきって

 ゆっくりやすむ

 ことですよ

 坂道で

 むりをすると

 息がきれます」                                    みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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