「上司の営業カバンも持たされた?」
自分を棚に上げて
言えたものではありませんが
世の中には
ひどい上司もいるもんですね。
以前
ご相談にお越しになったAさんから
伺ったお話です。
私:「Aさんの転職理由はどんな事でしょうか?」
Aさん:「上司を尊敬できないからです。」
私:「具体的にどのような点が
尊敬できないのですか?」
Aさん:「私が新規のアポイントを取って
上司に営業同行を頼みました。」
私:「はい、普通ですね。」
Aさん:「そしたら、『暑いから行きたくない』 と。」
私:「え!! それで?」
Aさん:「『わかった。仕方ないから行ってやる。
ただ、その代わり
俺の営業カバンも、お前が持て』 と。」
私:「え!! それで?」
Aさん:「あんまりだと思いましたが
仕方なく持ちました。
自分のカバンに加えて
上司のカバンもです。
武谷さん、私の転職理由は甘いですか?」
私:「いやー、その上司は度が過ぎますね。
ここに連れてきてください。」
Aさん:「いや、もういいんです。
あんな人が上司でいられる会社に
愛想が尽きました。」
私:「そうですか?
修復不能ですか?」
Aさん:「はい。
その上司は
私たち部下には
無理難題を要求するくせに
上層部にはペコペコで
何も言えないYESマンなんです。」
私:「それは最悪ですね。
でも、社内で人事異動とか
させてもらえないんですか?
同じ会社でも
尊敬できる上司もいるでしょう?」
Aさん:「新人の私の立場では
人事異動の希望は認められません。」
その後、Aさんは
異業界に転職されました。
残念です。
やはり
「最初の上司」 というのは
新人に大きな影響を与えますから
それを自覚して
接していただきたいです。
そもそも
セールスパーソンが
自分の命とも言える
営業カバンを他人に持たせるなんて
考えられません。
「ひとの世の幸不幸は
人と人とが逢うことから
はじまる
よき出逢いを」 みつを
合掌。