「エリートマネージャーの涙?」
以前からSNS友達だったAさんは
大手人材紹介会社のエリートマネージャーです。
SNSであっても
メールのやり取りで
「Aさんは、仕事ができる人だ。
只者じゃない。
この人は将来
今の会社で役員になるだろう。
転職などしないだろう。」
と思っていました。
ところが
人生は何が起こるかわかりませんね。
突然、Aさんから
「転職の相談をしたいので
是非、お会いしたいです。」
とのご連絡をいただき驚きました。
その後、Aさんと初めて直接お会いして
お話を伺いました。
私:「Aさんが転職を考えるなんて
驚きましたよ。」
Aさん:「自分でも驚いています。
自分が転職を考えるなんて
今まで思ったこともありませんでした。」
やはり、予想した通り
Aさんはロジカルで切れ味が良く
且つ、情熱を持っている好人物でした。
そんなエリートマネージャーのAさんが
転職を考えるという事は
それなりの複雑な事情がありました。
私:「Aさん、わかりました。
今日、ご紹介した3社の中で
ご関心がある会社があれば
じっくりご検討いただき
後日、お教えください。」
Aさん:「わかりました。
じっくり、でも早く検討して
返事をします。」
その後、すぐにAさんから返事をいただきました。
Aさん:「武谷さん、3社の中から
あえて最も発展途上の
X社に応募したいと思います。
まだまだこれからという会社で
暴れてみたいです。」
との事で、私からは1社だけご推薦しました。
気になったのは
面接日が少し先の日程になってしまった事でした。
案の定
X社の一次面接通過のご連絡をいただいた時には
既に、Aさんは、ご自分で応募された会社に
とんとん拍子で内定されていました。
Aさん:「済みません。
折角ご紹介いただいたのに
辞退することになってしまい
X社様にも、武谷さんにも
大変申し訳ございません。
非常に良い雰囲気の会社だったのですが・・・。」
私:「しかし、第一志望の会社に内定されて
良かったですね。
おめでとうございます。」
Aさん:「ありがとうございます。
自分でも、これ以上望めないような条件で
採用していただき、満足しています。」
私:「良かったですね。
ところで、Aさん、今の会社を辞められるんですか?
これまで大切に育てられ
とても期待されていますよね?
退職交渉は大丈夫ですか?」
という、私の質問に対して
下記メールのご返信をいただき
感動しました。
『武谷様
お世話になっております。
ブログに登場させていただけるなんて光栄です。。
良い事も悪い事も、武谷さんに書いていただけるなら本望です。
退職交渉についてですが、すでに終了しており、
●月末退職、〇月末が最終出勤日となっております。
最後まで役員、その他役職者からの引き留めがありました。
ただ、●●年も勤めた社員が決めた事は尊重しなければならず、
相当な決心での転職であった事は理解出来るとの事で、
最後は当社での経験に自信を持ち、外の世界を見て来いと
送り出していただきました。
これだけ長い期間働いた社員というのは、
本当に目に入れても・・
という存在なんだなと思いましたし、
役員からも
「子供を送り出す気持ちだ」 と言われました。
ここの社員で良かったなと思ったら、さすがに涙が出ました。
期待に応えられるよう、初心に戻り頑張る所存です。
武谷さんもどうかご自愛ください。』
Aさん、素晴らしい会社で勤務されましたね。
この会社で学ばれた事を活かして
新天地での
これまで以上のご活躍を期待しております。
今後とも宜しくお願い致します。
「そのときの出逢いが
人生を根底から
変えることがある
よき出逢いを」 みつを
合掌。