ホーム > 社長ブログ > 「来年のメインクライアントを作ろう?」

社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「来年のメインクライアントを作ろう?」

「来年のメインクライアントを作ろう?」

今日は10月末日ですね。

今年も残り2か月です。

目先のQ目標達成も大切ですが

早く来年の事を考えて

動かないといけませんね。

11・12月は

来年のための種まきの時期です。

昔、ある戦略コンサルタントから

インタビューを受けました。

戦略コンサル:「なぜ、この会社は

          取引額上位企業の顔ぶれが

          毎年入れ替わっているんですか?

          ビジネスとして非効率じゃないですか?」

私:「そうなんです。

   お客様がよく入れ替わるビジネスなんですよ。

   昨年100人採用した会社が

   今年も100人採用するって

   決まってるわけないでしょう?

   企業はイキモノですから。」

戦略コンサル:「そんなに変わりますか?」

私:「企業はイキモノだという意味はわかるでしょう?」

戦略コンサル:「百も承知です。」

私:「だから、企業は毎年同じ経営計画じゃないし

   マクロもミクロも含めて

   経営環境も変わるので

   採用人数も採用基準も一定しない方が普通です。」

戦略コンサル:「そうだとしても

          取引額をできるだけ落とさないように努力するのが

          営業の仕事でしょう?

          そういう工夫や提案とか

          ちゃんとやってるんですか?」

私:「工夫や努力で何とかなるのなら

   何とかしますよ。

   実態は

   求人企業側が

   ・今年の採用人数は●●人です。

   ・採用職種の中で、優先順位が高いのは〇〇です。

   ・昨年は緩めでしたが、今年はハードルを高くします。

   ・その理由は、◎◎です。

   ・これは、役員会決定事項です。

   と言われたら

   そう簡単にひっくり返せないですよ。」

戦略コンサル:「ほー、その言いなりになって

          毎年の取引額上位企業の

          顔ぶれが変わっていると?」

私:「そうです。

   企業はイキモノだから

   普通、昨年採用したレベルの人材は

   今年は採用しませんよ。

   採用基準はどんどん上がります。

   それは、その企業が成長・発展して

   ステージが変わった証拠だから仕方ないです。

   喜ばしい事です。」

戦略コンサル:「へー、採用基準が上がると

          それに対応できず

          優秀な人材を紹介できないから

          取引額がダウンしても

          平気で見過ごしているんですか?

          もっと優秀な人材を紹介できないんですか?」

私:「はい。

   優秀な人材に絞って

   ご紹介する結果として

   取引額はダウンします。

   優秀な人材は

   その辺にゴロゴロしていませんから。」

戦略コンサル:「貴方たちが力不足で

          優秀な人材を紹介できないから

          もっと採用基準の低い企業に

          乗り換えるという事ですか?」

私:「はい、営業的には当然です。

   注力する順番を変えます。

   その時に旬な企業というものがあります。

   意識的にメインクライアントの顔ぶれを入れ替えないと

   前年以上の売上は上げられないというのが現実です。

   おっしゃる通り

   力不足と言われたら

   その通りですが

   貴方のような優秀な人材は

   その辺にゴロゴロしてないのも事実です。」

戦略コンサル:「しかし、それでは

          前年の上位企業から不満が出ますよね?

          少し採用基準を上げたら

          急に紹介できないのか?と。」

私:「はい。

   そう言われても

   採用基準を上げたのだから仕方ないでしょう。

   採用基準を上げた事よって

   採用活動において

   競合する会社の顔ぶれが

   前年よりも優良企業になるわけです。

   優秀な人材に絞って採用する場合は

   採用上の競合他社に負ける事が多くなります。

   それをご説明するのも

   我々の仕事です。

   このまま妥協しないで

   採用目標を達成できなくてもいいのか?」

戦略コンサル:「採用基準を下げろと

          圧力をかけるんですか?」

私:「いいえ、当社の力不足で、誠に申し訳ございません。

   あとは、御社が決めてください、と申します。

   ・このままの採用基準で走る。採用人数だけを追わない。⇒OK

   ・やっぱり、採用基準を緩和する。⇒OK

   ・雇用条件をもっと魅力的にする。⇒OK

   ・君の会社には期待できないから、他のエージェントに頼む。⇒OK

   どれを選択するのもクライアント次第です。」

戦略コンサル:「高い採用基準に対応する努力は放棄するわけですか?」

私:「いいえ、その努力は永遠に積み重ねます。

   難易度の高い要求にも応えたいですよ。

   ただ、今すぐできないのであれば

   それは早く率直にクライアントにお伝えするのも

   我々の責務です。」

戦略コンサル:「そして、現実的には

          決まりやすい企業に決めるから

          毎年、取引額上位企業の顔ぶれが変わる?」

私:「単に、決まりやすい企業ではなく

   その中でも、将来性豊かな優良企業に的を絞りますよ。

   なんでも決めればいいわけじゃないです。

   『言うは易く行うは難し』 です。」

「考えてばかりいると

 日がくれちゃうよ」                                     みつを

合掌。

記事の一覧に戻る

コンサルタントによる転職相談
ご登録はこちら

プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

カテゴリー

アーカイブ

このページのトップへ