「理念が大事?数字が大事?」
先日
ご相談にお越しになった
ベンチャー志向のAさんに
業績が良く
急成長中の人材紹介会社を
ご紹介してみました。
私:「X社の事はご存知ですか?
急成長中のベンチャーですが。」
Aさん:「あー、X社は先日面接を受けましたが
辞退させていただきました。」
私:「え?
なぜ辞退したんですか?」
Aさん:「数字の話ばかりで
経営理念とかビジョンとか
そんな話が全然なかったからです。」
私:「誰が面接官だったんですか?」
Aさん:「若いマネージャーの人です。」
私:「そうですか。
社長ではなかったんですね?」
Aさん:「はい、社長さんではなかったです。」
私:「まー、いずれにしても面接官は
わざと数字の話ばかりしたんでしょうね。」
Aさん:「わざと?」
私:「数字や業績目標を追いかける事に対する
覚悟やストレス耐性を確認したかったんでしょう?」
Aさん:「わざとなんですかね?」
私:「本当に数字・数字の会社ではありますが
実は、理念がないわけじゃないんですよ。
熱くて社員想いの良い社長さんです。」
Aさん:「そうなんですか?」
私:「ただ、理念だけでは業績は上がりません。
業績が上がってこそ
理念やビジョンの実現に近づけるという現実があります。」
Aさん:「確かにそうですね。」
私:「X社は、そういう現実的な会社です。
数字があってこその理念だという考え方です。
一方、会社によっては
初めに理念を語る面接官もいます。
うちの会社は、このような理念でやってるから
優秀なコンサルタントが集まって
チームワークも良くて
業績も上がっていると語る人もいます。」
Aさん:「そういう理念を大切にしている会社が好きです。」
私:「Aさんみたいな人が多いでしょうね。
でも、理念も数字も両方必要だと思います。
両方をしっかり大切にしているのが
良い会社の条件だと思います。」
Aさん:「会社を第一印象で判断するな
という事でしょうか?」
私:「そうですね。
特に、現場のマネージャーが面接官だった場合は
数字寄りの話になりやすいです。
しかし、同じ会社でも社長との面接であれば
数字オンリーではなく
理念的な話も混ざってくるケースが多いです。」
Aさん:「なるほど、わかりました。
もう少し1社1社を
多面的に見るようにします。」
私:「そうですね。
1回の面接で決めつけずに
色々な角度から見ていきましょう。」
「花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根はみえねんだなあ」 みつを
合掌。