「年収の100%ください?」
先日、クライアントのA社様を
訪問させていただきました。
その後も
ご馳走になりまして
誠にありがとうございました。
A社様:「いやー、お世話になっております。
武谷さんからご紹介いただいた方は
活躍している社員が多くて
感謝しております。」
私:「ありがとうございます。」
A社様:「昨年のトップコンサルタントも
ご紹介いただいたX君ですし
今年、ご紹介いただいたY君も
スタートダッシュが凄くて
早くも月間MVPを受賞しました。」
私:「そんなお話をお伺いできる時が
一番嬉しいです。
働きやすい環境を整えて
個性豊かな人材を
温かく受け入れていただき
こちらこそ感謝致します。」
A社様:「武谷さん、それにもかかわらず
FEEが安くて
大変申し訳ございません。」
私:「いやいや、それはそうですね。(笑)」
A社様:「今日、お越しいただいたのも
今後のFEEに関するご相談もあると思いますが
武谷さんのご希望はいかがでしょうか?」
私:「いやいや、私は世のため人のためですから
無料でも結構ですよ。
そんなわけがないでしょう?(笑)」
A社様:「ははは・・・。
本音ではどれぐらいをお考えでしょうか?」
私:「最低でも
年収の50%
本音では
年収の100%をお支払いいただきたいです。」
A社様:「・・・・・。
またまた・・・・・。
それはあまりにも・・・・・。」
私:「最近の市場環境や需給バランスから申し上げますと
年収の100%でも決して高くない状況です。
まして、御社の採用基準は非常に高いので
そんな人材コンサルタントを探してご紹介するのは
並大抵の事ではありません。」
A社様:「それはその通りでしょうね。
ただ、年収の100%というのは
当社としても
前例のないFEEですので
社内で検討する時間をいただけないでしょうか?」
私:「冗談ですよ。(笑)
100%も必要ありません。
不必要にFEEを上げて
キャンディデートの門戸を狭めたくありません。
まずは、50%で結構です。」
A社様:「ありがとうございます。
50%でも前例がありませんが
ご希望に近づけるように
努力してみます。」
私:「ありがとうございます。
ただ、くれぐれも無理をされないように
お願い致します。
今後も御社とは末永く良い関係で
仕事をさせていただければ幸いです。
お金だけの問題ではありませんので
引き続き宜しくお願い致します。」
実際は
私ほどクライアントに対して
FEEアップ交渉をしないエージェントは
少ないと思います。
「良いクライアントに
良いキャンディデートを」
という事がポリシーですので
目先のお金より
良好で継続的なお付き合いを
優先します。
転職によって
ボーナスがもらえなくなったキャンディデートに
損失補填させていただく事もあります。
奥さん、お子さん、住宅ローンなどを抱えて
シビアな生活の問題がありますからね。
それを補填するために
弊社の売上(私の給料)が減っても構いません。
「クライアントもキャンディデートも良し」
その結果
「私も良し」 です。
「おかげさん」 みつを
合掌。