「マネージャーになるか？コンサルタントを極めるか？」

この選択は

その人の適性や志向もありますし

一概にどっちが良いとは言えません。

しかし、最近の人材コンサルタントの方々は

「コンサルタントを極めないと

　将来、食っていけなくなる。

　マネージャーになって

　現場から離れてしまうと

　自分の市場価値が下がる。」

と考えている人が

主流になってきています。

一方で、特に大手人材紹介会社の人たちは

「一度はマネジメントを経験してみたい」

という方々も根強くいます。

「メンバーに関わり育てたい」

「経営に近いポジションで仕事をしたい」

健全だと思いますし

私も若い頃、そうでした。

私が

そのような事で悩んでいる方と

相談させていただく時は

「一度はマネージャーを経験してみたらいいじゃないですか？」

と、申し上げる事が多いです。

マネージャーになるには

プレイヤーとして

それなりに高業績を上げないと

いけませんよね？

従って

マネージャーになれる人たちは

プレイヤーとしても

元々高い素質を持っているという事です。

それでしばらくマネージャーをやってみて

「やっぱり、自分には向いていないな」　とか

「プレイヤーの方が楽しかったな」　とか

「プレイヤーをやってないと将来が不安だな」　とか

思ったら

自己申告して

プレイヤーに戻してもらえばいいんです。

最近、ある人材紹介会社では

業績の良いコンサルタントが

「会社を辞めたいのですが・・・。」

と言ったら

「ちょっと待て。

　マネージャーにしてやるから辞めるな。」

などと言って慰留しているらしいのですが

この慰留の仕方は

「今の業界事情がわかってない」　と言うか

「現場のプレイヤーの心情を理解していない」　と言うか

いかにも管理職全盛時代の

旧態依然とした引き留め方だと思います。

もっと、経営者や上司が

ちゃんと市場や現場を知ろうと努力して

勉強して成長しないと

部下は不安で付いて行きません。

「マネージャーだから偉い！！」　

なんていう時代は

もうとっくに終わっています。

「夢中で

　仕事をしているときは

　自分を忘れる

　自分を忘れているときの自分が

　本当の自分で

　一番充実して

　しあわせなときだ」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　みつを

合掌。