「応募意志確認はしっかりと。倫理観を忘れるな!!」
人材紹介会社によって
キャンディデートに対する
「応募意志確認」 をしっかり行っている会社と
あいまいにしかやっていない会社とが存在します。
「応募意志確認」 というプロセスは
エージェントとしての 「倫理観」 を問われる
大変重要なポイントです。
例えば、私は
初対面のキャンディデートから
その場で 「応募意志確認」 を取りません。
相手が1日でも早く応募されたい場合は例外として
「今日は、一度お持ち帰りいただき
じっくりご検討いただいた上で
ご返答ください」
と言って、一旦お引き取りいただきます。
その上で
「是非、応募させてください!!」 と
ご返答いただいた方だけを
クライアント企業に推薦させていただきます。
一方
「応募意志確認」 をあいまいにやっているエージェントは
全然違うやり方をします。
(幾つかの例)
1 「とりあえず、ご希望に沿った会社に
ざっと打診させていただきますので
面接希望の連絡が入ったら
お知らせしますね。」
⇒ 「打診」 という言葉でごまかして
実際には不特定多数の企業に応募書類を流しています。
労働局に言えば、すぐに監査が入り、「業務改善命令」 か
悪質な場合は、「営業停止」 「免許停止」 になりますよ。
いいんですか? そんないい加減なやり方で。
2 「とりあえず、ご希望に合いそうな会社を
30~40社持って来ましたので
この場で見ていただいて
興味がある会社を10社程度ピックアップしてください。
善は急げですから、早く応募しましょうね。」
⇒ キャンディデートに考える暇を与えない
完全な 「流れ作業」 ですね。
10社ピックアップしたら
10社にキャンディデートの個人情報が送られます。
3 電話やメールで
「どんな業界のどんな会社に興味がありますか?
できれば、社名をお教えください。
その会社の求人があれば
すぐに打診させていただきますよ。」
⇒ 上記1に似ていますが
更にスピードアップして
まともな面談もせず
企業に紹介してしまうという荒業です。
4 未だに 「マスキング打診」 をやっている。
応募書類の中の 「個人名」「住所」「連絡先」は隠した状態で
クライアント企業に履歴書と職務経歴書を持参して
面接したい人を選んでもらう。
選ばれた人には
「貴方は見事に選ばれました!!
応募しないと損ですよ!!」
とたきつける。
⇒ リクルートキャリアで大問題になり
20年前に全面禁止になった
前時代的で、且つ、個人情報保護を脅かすような
危険行為を未だにやっている会社が存在します。
それも、上場企業ですよ。
次元が低過ぎますよね。
そこまでして
業績を上げないといけませんかね?
「お父さん(お母さん)は、こんな仕事をしているんだよ」 と
胸を張って
子供に話せますか?
こんなエージェントが無くならない限り
この業界は
どこまで行っても
ダメだと思います。
「いまから
ここから」 みつを
合掌。