「本音で付き合えば記憶に残る?」
昨年、お会いして以来
ご縁ができて
ずっと気になっていたAさんのお話です。
超有名企業ばかりのご経歴で
英語もネイティブレベルの優秀な方です。
結局、その時のAさんは
知人の社長さんからのスカウトで
転職されました。
「それは、誠におめでとうございます。」
という事で
その後も時々やり取りしておりました。
そして、先日
新たな求人案件が入って来ました。
それは、Aさんの出身業界の方を求める案件でした。
私は
「Aさんだったら顔が広いし
ご友人や知人の中で
マッチする人をご存知かもしれない?」
と思い、メールをお送りしました。
そうしたらすぐに
Aさんからお電話をいただきました。
Aさん:「武谷さん、メールをいただき
ありがとうございます。」
私:「あー、Aさん!!
お仕事中に
早速、お電話いただき
ありがとうございます。」
Aさん:「武谷さん、今の案件ですが
ご存知の私の友達はダメですか?」
私:「ダメです。
ただ、お金を稼ぎたいだけの人はダメです。」
Aさん:「やっぱりそうですか・・・。
じゃあ、私はダメですか?」
私:「えー!!
Aさんご自身が応募したいんですか?」
Aさん:「やっぱり、今の業界に戻ってみると
人材紹介業って
悪くない仕事だったと実感してます。」
私:「そうなんですか?
驚きました。」
Aさん:「未だに以前のクライアントやキャンディデートから
ご相談を受けているんですよ。
こんなに人の役に立てる仕事って
素晴らしいと再認識しました。」
私:「折角、元の業界に戻ったのに?」
Aさん:「いやー、本当にお金・お金・お金の世界ですから厳しいです。
お金のためには、他の社員も敵なんです。
もーこりごりです。」
私:「本気ですか?」
Aさん:「昨年は、武谷さんにご相談しながら
人材紹介業の批判ばかりして
本当に申し訳ございませんでした。
こんな私でも
再度ご紹介していただけるのであれば
是非とも応募させてください!!」
私:「わかりました。
でも、甘くないのはわかってますよね?」
Aさん:「もちろんです。
昨年もお叱りいただきましたし
本当に有り難いと感謝しております。
私に本音で接してくれる人はなかなかいませんから
ずっと心に残っています。」
私:「ありがとうございます。
叱ったわけではなく
事実をご説明したつもりですが
失礼致しました。
それでは、今回の新たな案件に
ご紹介させていただきます。」
Aさん:「何卒宜しくお願い致します。」
やはり
相手はお客様だからと思って
こちらの腰が引けてしまうと
本音のお付き合いができず
その後もつながりません。
相手にとって良いと思えば
「一歩踏み込んで本当に考えている事を率直にお伝えする」
という事が
どんな仕事においても
信頼構築のためには不可欠だと思います。
「ほんとうのことが
いちばんいい」 みつを
合掌。