「辞めない理由は自由な社風?」
先日、9年前に
ご自分の転職相談でお越しになったAさんが
今回は、求人のご依頼でお越しくださいました。
私:「ご無沙汰してます。」
Aさん:「いやー、9年ぶりですね?」
私:「9年前はリーマンショックの影響で
非常に厳しい時でしたね。」
Aさん:「はい、その通りです。
実は、武谷さんにご相談した数か月後
今の会社に転職したんです。」
私:「さすがです。
Aさんは実力者だから
あんな厳しい時でも転職できたんですね。」
Aさん:「いえいえ、幸運でした。
ところで今日は
求人のお願いに参りました。
あれから9年経過して
私も事業責任者になってしまいましたので
採用も自分でやる事になりました。」
私:「さすがです。
それでは、過去から現在に至る御社の沿革や
社長さんのプロフィール
そして、経営計画・課題などに関して
ざっくばらんにお教えください。」
その後、Aさんから詳細なご説明をいただきました。
私:「Aさん、わかりました。
具体的且つ率直にお話しいただき
ありがとうございます。」
Aさん:「可能性はいかがでしょうか?」
私:「御社の現状と採用スペックだけを伺うと
なかなか難しい案件ですね。
失礼ですが
そんな即戦力人材であれば
御社を選ぶ必然性がありません。」
Aさん:「やはり、そうですよね。
無理そうですかね?」
私:「ところで、Aさんは
なぜ9年間も今の会社にいるんですか?
御社の社風はどんな感じですか?」
Aさん:「自由で大らかな社風です。
結果責任は厳しく問われますが
普段は社長からも
何も言われません。
自分でも不思議と辞めないのは
カルチャーフィットしているからだと思います。」
私:「そんなお話が聞きたかったんです!!
それであれば、あきらめる事はありません。」
Aさん:「本当ですか?」
私:「多くの人材紹介コンサルタントが
細かく管理される事を
とても嫌がっています。
Aさんも、そうでしょう?」
Aさん:「そうです。
細かいKPIだとか行動管理だとか
そんなものは新人ならともかく
ベテランコンサルタントにとっては
モチベーションが下がるだけです。
大嫌いです!!
だから、私も自分の部下に対して
そんなマイクロマネジメントはしません。」
私:「OKです。
それを聞けただけで十分です。
そういう大らかなAさんが
事業責任者であれば
その方針に賛同する人に
応募していただく事も可能だと思います。」
Aさん:「そうですか?
ありがとうございます。」
私:「そのような御社のカルチャーに
フィットしそうな人材を見つけたら
是非ご紹介させていただきます。」
やはり、採用というモノは
物理的な条件だけでなく
社風とか一緒に働く人とか
ソフト面での条件が非常に大切ですね。
その辺の臭覚というか
感性の部分を
徹頭徹尾大切にしたいと考えております。
「にんげんだもの」 みつを
合掌。