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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「退職した社員の追跡調査に探偵を使う?」

「退職した社員の追跡調査に探偵を使う?」

嘘のような本当の話らしいです。

ついに、ここまで来ましたか?

あー、なんと嘆かわしい事でしょう。

就業規則の中に

「競業避止契約」 の条項を

盛り込んでいる会社は少なくありません。

しかし、探偵を使ってまで

退職した社員の追跡調査をやる会社は

ほとんどありません。

上司:「お前、まさか競合他社に転職するわけじゃないよな?」

退職する社員:「あ、当り前です。

          そんな不義理な事はしませんよ。

          父が病気で倒れてしまい

          本当に実家の家業を継ぐ事になりました。」

上司:「そうか?

    一応信じてやるが

    万一、競合他社に転職したらどうなるか!!

    お前、わかってるだろうな?」

退職する社員:「あ、当り前です。

          大丈夫です。

          信じてください。」

そして、退職した社員を探偵に追跡調査させ

競合他社に転職した事が判明すると

訴訟を起こす。

なんてアホな事をやっている会社があるらしいです。

そんなくだらない事をやるより

社員がどこに転職しようが

辞める時は

みんなで温かく送り出してあげてください。

その方が、会社にとっても得ですよ。

退職後、競合他社に転職した社員でも

新たな職場に何らかの違和感を覚えて

「やっぱり、前の会社は良かったな~。

 前の会社に戻りたいな~。」

と思う瞬間が必ずと言って良いほどあります。

私自身もありましたから

その気持ちがわかります。

しかし、探偵に追跡調査されたあげく

訴訟まで起こされたら

「本当にとんでもない会社だ!!

 こんな事なら

 もっと早く辞めれば良かった。

 あんな息苦しい会社には

 頼まれても絶対に戻らないぞ!!」

と思うでしょう。

そして、それを見聞きしている

周囲の社員も

「いやー、そこまでするか?

 本当にとんでもない会社だな!!」

と思って

益々ロイヤリティーが下がります。

従って

日本では性悪説的マネジメントではダメなんです。

例えると

社員という一個人は銃を所持していないのに

組織という会社がライフル銃を所持して

競合他社に転職した元社員を

撃ち殺すようなものです。

全くナンセンスですし

「我々の会社には魅力がありません!!」 と

公言しているようなものです。

そんなに自社に対して自信がありませんか?

少なくとも

人材の転職をビジネスにしている会社が

論理矛盾を起こすような事はやめましょう。

それを改めれば

退職した社員も

たくさん戻って来ますよ。

大きな気持ちで送り出せば大丈夫です。

イチイチ目くじら立てて

びびる必要はありません。

「アノネ

 じぶんのもの

 おれのものだと

 思っているけれど

 よくよく

 考えてみると

 頭の毛一本

 じぶんの

 おもうようには

 ならねんだな」                              みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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