「退職した社員の追跡調査に探偵を使う?」
嘘のような本当の話らしいです。
ついに、ここまで来ましたか?
あー、なんと嘆かわしい事でしょう。
就業規則の中に
「競業避止契約」 の条項を
盛り込んでいる会社は少なくありません。
しかし、探偵を使ってまで
退職した社員の追跡調査をやる会社は
ほとんどありません。
上司:「お前、まさか競合他社に転職するわけじゃないよな?」
退職する社員:「あ、当り前です。
そんな不義理な事はしませんよ。
父が病気で倒れてしまい
本当に実家の家業を継ぐ事になりました。」
上司:「そうか?
一応信じてやるが
万一、競合他社に転職したらどうなるか!!
お前、わかってるだろうな?」
退職する社員:「あ、当り前です。
大丈夫です。
信じてください。」
そして、退職した社員を探偵に追跡調査させ
競合他社に転職した事が判明すると
訴訟を起こす。
なんてアホな事をやっている会社があるらしいです。
そんなくだらない事をやるより
社員がどこに転職しようが
辞める時は
みんなで温かく送り出してあげてください。
その方が、会社にとっても得ですよ。
退職後、競合他社に転職した社員でも
新たな職場に何らかの違和感を覚えて
「やっぱり、前の会社は良かったな~。
前の会社に戻りたいな~。」
と思う瞬間が必ずと言って良いほどあります。
私自身もありましたから
その気持ちがわかります。
しかし、探偵に追跡調査されたあげく
訴訟まで起こされたら
「本当にとんでもない会社だ!!
こんな事なら
もっと早く辞めれば良かった。
あんな息苦しい会社には
頼まれても絶対に戻らないぞ!!」
と思うでしょう。
そして、それを見聞きしている
周囲の社員も
「いやー、そこまでするか?
本当にとんでもない会社だな!!」
と思って
益々ロイヤリティーが下がります。
従って
日本では性悪説的マネジメントではダメなんです。
例えると
社員という一個人は銃を所持していないのに
組織という会社がライフル銃を所持して
競合他社に転職した元社員を
撃ち殺すようなものです。
全くナンセンスですし
「我々の会社には魅力がありません!!」 と
公言しているようなものです。
そんなに自社に対して自信がありませんか?
少なくとも
人材の転職をビジネスにしている会社が
論理矛盾を起こすような事はやめましょう。
それを改めれば
退職した社員も
たくさん戻って来ますよ。
大きな気持ちで送り出せば大丈夫です。
イチイチ目くじら立てて
びびる必要はありません。
「アノネ
じぶんのもの
おれのものだと
思っているけれど
よくよく
考えてみると
頭の毛一本
じぶんの
おもうようには
ならねんだな」 みつを
合掌。