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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「ちゃんと言葉にしないと伝わらないよ?」

「ちゃんと言葉にしないと伝わらないよ?」

Aさんは、私と同じ九州生まれの九州育ちです。

就職のため

初めて東京に出て来て

超一流企業の営業マンとして

優秀な業績を上げています。

私:「Aさんは、営業マンにしては

   物静かで言葉数が少ないですね?」

Aさん:「私は、営業という仕事は

     自分が話す事が中心ではないと考えています。」

私:「では、営業とはどんな仕事だと考えているんですか?」

Aさん:「お客様が求めている事を

     しっかり聞いた上で

     そのニーズを実現する提案をする事です。」

私:「いい事を言いますね。

   同感です。

   他に必要な要件はありませんか?」

Aさん:「お客様からの苦情やクレームから逃げない事です。

     そんな時こそ

     お客様の所に出向いて行って

     直接、苦情を伺い

     それに対する説明責任を果たし

     解決する提案をする事です。」

私:「立派ですね。

   普通の営業マンは

   クレームから逃げてしまうでしょう。

   それによって、お客様の信頼を失ってしまいますよね?

   Aさんは、立派ですよ。」

Aさん:「いいえ、当り前の事です。」

まだ若いのに

こんなに真面目でしっかりしたAさんですから

「どこでも合格するだろう」 と思って

3社に絞って

ご紹介しました。

その結果は予想外で

全て面接で不合格でした。

3社の不合格理由として一致していたのは

「何を考え、これから何をしたいのか?

 ご本人の本音の熱量が伝わって来なかった。」

という内容でした。

私:「Aさん、済みません。

   私の力量不足です。」

Aさん:「いえ、そんな事はありません。

     私の覚悟や準備不足ですから

     気にしないでください。

     正直、初めての転職活動で

     先方様のご質問に答えた内容も不十分でしたし

     明確な応募動機も述べる事ができませんでした。」

私:「そうですか。

   確かに、応募企業からのフィードバックも

   そのような内容です。

   言葉足らず・説明不足・この人は本気でやりたいのか?

   そんな不合格理由でした。」

Aさん:「はい、もっともだと思います。」

私:「Aさん、済みません。

   同じ九州人だから

   私も、阿吽(あうん)の呼吸のつもりで

   Aさんに接していました。

   そして、そのまま面接に送り出してしまいました。」

Aさん:「はー?」

私:「今でもお世話になっている元上司で

   九州出身の人に

   初めて会った時に言われた事を思い出しました。」

Aさん:「どんな事ですか?」

私:「『お前さ、九州やったら

   言葉足らずでも

   お互い、あうんの呼吸で伝わるやろ?

   でもな、それは東京では通用せんからな。

   ちゃんと言葉にして伝えんと。

   まー、その内わかるよ。

   俺も初めは、それで苦しんだから。』

   と言われました。」

Aさん:「はー、そうですか。」

私:「私がAさんの事をわかっているから

   他の人もAさんの事をわかってくれるだろう。

   評価してくれるに違いない!!

   そう思い込んで

   無防備に紹介してしまいました。

   済みません。」

Aさん:「いえー、今回の結果は

     あくまで私の責任です。

     もっと本気に転職を考え

     もっと業界研究もしっかりやって

     モチベーションを上げて

     面接に臨むべきでした。

     申し訳ございません。」

私:「いや、こちらこそ、申し訳ございません。」

Aさん:「私もしばらく考えてみます。

     本当に、人材紹介の仕事をやりたいのか?

     将来、どうなりたいのか?」

Aさんの転職活動は

無駄ではなかったと思いますが

もっと事前に深く話し合うべきでした。

「わかった気になる」

という事は怖いですね。

結局、私自身が

Aさんの事を全然わかっていなかったという事です。

まだまだです。

「いまから 

 ここから」                                       みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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