「社長は自腹で払え!!」
若い頃
社長になったら
運転手付きの高級車で送迎され
飲食代は会社の経費で落とす
などどいう事を
我慢する事ができませんでした。
昔、ある日の夜に
「マネージャー泊まり込み研修」
と言うものがありました。
質素な研修で
確か、秋葉原のワシントンホテルで行われ
適当なグループディスカッションの後は
広めの部屋での飲み会になりました。
「こりゃ、研修と言うより
単なるガス抜きだな?」
と思いながらも
「いつも通り、何でも言ってやろう!!」
と考えていました。
その研修に参加した中では
私が26歳で最年少だったので
「現場の若い社員が思っている事を
代弁する事が自分の役割だ」
と、正義漢ぶっていたのです。
そして、尊敬する営業部長の下
飲み会が始まりました。
完全にフリートークです。
当時から
毒舌で有名だった私に
営業部長が働きかけてきました。
部長:「武谷、最近、何か気になる事はないか?」
私:「うーん、あると言えばあります。」
部長:「どんな事?」
私:「偉い人は
社用車で送迎されて
飲食代も会社の経費で落としてますが
そのお金は、いったい誰が稼いできたお金ですか?」
部長:「うーん、いきなりそんな話か?
お前はラディカル過ぎて
返答に困るよ。」
私:「いやいや、最近感じている事を言えと
おっしゃったので
そのまま話しただけですが
何かまずいですか?」
その時、他の先輩マネージャーの方々は
「いきなりそんな話か!!」 と
あっけにとられた雰囲気で
「しーん」 としてしまいました。
部長:「うーん、俺の立場で答えるのは
ちょっとなー・・・。」
私:「そうでしょうね。
ただ、そのお金は
メンバーが稼いだお金である以前に
お客さんからいただいたお金だという事ですよね?
それを考えて経営者に
原点に戻っていただき
再認識してもらいたいんですよ。」
部長:「わかった、わかった。
それに関しては
俺も同意見だよ。」
私:「ありがとうございます。
現場のマンバーは
決まらないかもしれない求人を
前金で受注して来て
クレームも多発しています。
この会社の根源的な問題です。」
部長:「そうだな。
それは俺の責任において
ちゃんと伝えるから
もっと楽しい話をしようよ。
折角、久しぶりに集まったんだから。」
私:「わかりました。
済みません。
冒頭から暴走してしまいました。」
部長:「いやいや
みんなが
お前に期待しているのは
そういう言動だから
気にするな。」
言いたい事を
言いたい時に言わないと
後悔しますね。
特に、世間知らずな若者の特権です。
「なやみやつきないな
生きているんだもの」 みつを
合掌。