「会社ブランドより自分ブランドを創ろう!!」
新卒や若い社会人の方々は
「最初は知名度が高い会社に入りたい」
という希望を持つのは
ごく普通の事だと思います。
それなりの規模の会社で
多くの先輩や上司に学びながら
他のコンサルタントと切磋琢磨して
「仕事の基本を学び、成長したい!!」
という気持ちはよく理解できますし
応援したいと思います。
ただ、40代以降になってきますと
「私は以前、リクルートエイブリックの営業部長でした。
その後、JACの社長をやりました。」
なんて事を言っても
「へー、それがどうしたの?
それよりも、今の貴方は何ができるの?」
と聞かれてしまい
過去の経歴など関係ありません。
いつまでも過去の栄光にすがっている人は
すぐに消えてしまいます。
当り前ですが
過去よりも
現在価値の方が重要ですよね。
今は
「プロフェッショナル・サーチ」 という社名は知らない人がほとんどで
私自身も 「それはどうでもいい」 と思っておりまして
「武谷(たけや) 」 という個人名を知っていただいている人の方が多いです。
失礼ながら
クライアントやキャンディデートにお電話する際にも
「武谷と申しますが
●●社長さんは、いらっしゃいますか?」
と、個人名でかける事が多いです。
そこで
先日、ご相談にお越しになったAさんは
40代半ばで
これまでずっとオーナー企業の経営幹部を歴任されてきた人でした。
相当な修羅場をくぐって来られた方です。
その方から、下記のような
身の引き締まるメールをいただき
お会いしました。
武谷広人 様
大変お忙しい中、ご連絡申し上げて誠に失礼いたします。
武谷代表のご活動内容をWEB情報にて、拝見させていただきました。
アメブロでは、裸のやり取りを感じたのですが、
任務に対する真摯なスタンス・精神性・倫理観という点から、
大変深い共感を得ることができました。
私は昨年度から転職エージェントを通じての転職活動を試みているのですが、
日本のエージェント業界が高いポジションを確立できていない実情を知りました。
実績の高いトップエージェントに「エージェントとは・・・」という言葉を繰り返し伝えました。
もう時期的にも、この活動から一線を置いて動こうとは思っていた時、
「ふざけるな、エージェント」というキーワードでWEB検索した瞬間、武谷代表の情報を目にしました。
目先の肩書や風評に流されず、真理をズバリ嗅ぎ当てる洞察力の高さと、
それを裏付ける情報の収集力、大変共感させていただき、感動に値する姿勢を拝見いたしました。
大変お忙しいことと思いますが、是非一度お時間許される時にお会いして、
色々お話お聞きしたいと連絡させていただいた次第です。
転職活動を試みる立場の人間として、「感動」「感謝」のお言葉を是非、お伝えしたいと思いました。
長々とした文面、失礼いたしました。とてもポテンシャルが上がりました。ありがとうございます。
実際、Aさんにお会いしてみますと
非常にエネルギッシュで若々しく率直で
目に力がありながらも
謙虚で尊敬できる方でした。
「人材紹介業界にモノ申す」 という感じではなく
「もっとプロ意識を感じる業界に成長してもらいたい」 という
愛情豊かな苦言をいただきました。
実情としては
Aさん:「ビズリーチに登録してみたら
複数の人材紹介コンサルタントから
スカウトメールが届き
面談に行って
求人企業の紹介を受けたが
書類通過すらせずに
面接に進む事もできなかった。
私のような
知名度の低いオーナー企業ばかりの経験者は
ダメなんでしょうね?
しかし、人材コンサルタントという人たちは
本当に企業経営者との
リレーションを持っているのでしょうか?」
私:「Aさん、それは大変申し訳ございませんでした。
この業界が力不足とのご指摘はごもっともです。
しかし、経営者とのリレーションを持っている
コンサルタントもいます。
ただ、未だ個人差が大きいというのが実情です。
ご迷惑をおかけしました。」
Aさん:「私も3社のオーナー経営者に仕えて来ましたが
やはり、精神性が合うかどうかを重視して
相手も私も選ぶんですよ。
武谷さんのブログからは
『精神性』 を大切にされていると
感じたのですが
どう思いますか?」
私:「はい。
特に、オーナー企業の場合は
その 『精神性が合うか?』 が
全てだと考えています。」
Aさん:「そうですよね。
その 『精神性』 さえ合えば
少々意見が食い違っても
一緒にやって行く事ができます。」
私:「だから、人材コンサルタントは
経営者の 『精神性』 をつかんで
自信を持って紹介しないといけませんね。
私であれば
『私が良いと思ってご紹介しているのですから
少なくとも面接はしてください』 とお願い致します。
その結果、面接率は95%です。
逆に、自信が無ければ
具体的な求人案件を
ご紹介しません。」
Aさん:「はい。
それがプロだと思います。
今回は、そのプロ意識を感じられなかった事が残念で
今日は貴重な時間をいただきました。
しかし、お話しできて
よく理解できました。
ありがとうございました。」
私:「こちらこそ、誠にありがとうございました。」
「ひとつの事でも
なかなか
思うようには
ならぬものです
だからわたしは
ひとつの事を
一生けんめい
やっているのです」 みつを
合掌。