「子供時代や学生時代の質問に回答できますか?」
最近も面接で
突然、子供時代や学生時代の事に対する質問をされて
戸惑って満足な回答ができず一瞬悲観的になった
キャンディデートAさんがいました。
Aさん:「社会人になってからの
経歴に対する質問ばかりだと思っていましたが
面接官はなぜ
私の子供時代や学生時代対する質問をしたのでしょうか?
想定外の質問に対して
うまく答えられませんでした。」
私:「Aさん、突然で驚いたかもしれませんが
そんな質問に対しては
若い頃を思い出して
本当の事をそのまま答えればいいんですよ。」
Aさん:「でも、想定外で動揺して
まとまりのある回答ができませんでした。
不合格になるのではないでしょうか?」
私:「まとまり?
Aさん、それならそれで仕方ないじゃいですか?
もしダメだったら
ご縁が無かったという事ですよ。」
Aさん:「そんな他人事のような!!」
私:「だって、本当の事を答えたんですよね?」
Aさん:「はい。
一切ウソはついていません。」
私:「具体的にどんな質問でしたか?」
Aさん:「主には
①なぜ、留年したのか?
②なぜ、卒業後、就職するまでにブランクがあるのか?
というような質問です。」
私:「当り前の質問じゃないですか?
面接官であれば
誰でも気にしますよ。
それぐらい想定して面接に臨んでくださいよ。
それで、本当の事を答えたんですよね?」
Aさん:「はー、当り前の質問ですか?」
私:「はい、本当の事を答えれば済む話です。
お母様のご病気と介護でしたよね?」
Aさん:「その通りです。」
私:「本当の理由を話して
不合格になるような会社であれば
仕方ないじゃないですか?」
Aさん:「確かにそうですね。」
私:「面接官によっては
幼少期から小中学生時代の家庭環境や友人関係
部活など打ち込んだ事や
挫折した経験にまで遡って
質問される方も少なくありませんよ。」
Aさん:「そうなんですか?
それは驚きました。
どうしてそんな質問をされるのでしょうか?」
私:「人に歴史ありですよ。
その方の人格の基礎が
形成される時期だからだと思います。」
Aさん:「人格の基礎?」
私:「はい。
その基礎がゆがんでなければ良いという考え方です。
多くの人は
中学生ぐらいまでに
人格の基礎がつくられるという考え方があります。
根っ子の確認ですね。」
Aさん:「根っ子ですか?
なるほど。」
私:「根っ子が健全であれば
間違いないだろうという考え方は
一概に間違っていないと思います。
学歴や最近の経歴だけで
判断されるより
ある意味で人間味豊かな質問だと思いますよ。」
その後、Aさんが応募された企業から
内定通知が届きました。
人生に関する質問に
面接対策など必要ありません。
「どーん」 と開き直って
裸の自分を見せるのが
一番だと思います。
「名もない草も
実をつける
いのちいっぱいの
花を咲かせて」 みつを
合掌。