「ワークライフバランスという言葉は嫌いだ?」
数年前、外資系大手人材紹介会社の
外国人ディレクターの方と会食した時の話です。
一緒にお越しになった
マネージャーの方々が
バイリンガルの日本人でしたので
通訳していただき
助かりました。
そこで、お互いお酒も飲んで
「宴もたけなわ」 となって来た時に
外国人ディレクターの方が
切り出しました。
ディレクター:「私は最近の日本でよく聞く
ワークライフバランスという言葉は嫌いだ!!」
私:「それはなぜですか?」
ディレクター:「日本人は
外資系企業や外国人コンサルタントは
休みばかり取って
あまり働いていないと
勘違いしているんじゃないか?
それを真似しようとしているんじゃないか?」
私:「そうかもしれません。
クリスマスとか長期休暇を取ったり
有給消化率も100%だったりするからでしょう。」
ディレクター:「それは、メリハリの問題です。
外国人は働く時は
すごく集中して働きます。
そして、必ず結果を出します。
結果も出さずに
長期休暇なんか取ったらクビですよ。
その辺、日本人は誤解しているんじゃないですか?」
私:「そうかもしれませんね。」
ディレクター:「私から見ると
日本人はもっとメリハリをつけて
働く時は、もっと集中した方が良いと思います。
だから、安易にワークライフバランスという言葉を
使ってほしくないんです。」
私:「その通りですね。
労働時間の長短より
仕事の生産性を重視しないといけませんね。
日本のビジネスパーソンの生産性は
先進諸国の中では低レベルですからね。」
ディレクター:「その通りです。
生産性が重要です。
もっと生産性を上げてから
休む話をした方が良いと思います。」
日本人コンサルタントは
外国人コンサルタントから
上記のような厳しい目で
見られているかもしれません。
瞬発力が強い外国人と
持久力が強い日本人という
特性もあるでしょうが
「持久力」 だけで勝負していると
どうしても労働時間が長くなり
永遠に生産性が上がりませんからね。
外国人との有益な会食でした。
「わたしは
今日の一日を
大事に
生きたろうか」 みつを
合掌。