「私の年収は適正でしょうか?」
先週、30歳の現役人材紹介コンサルタントのAさんから
ご相談いただきました。
私:「今回のご相談の主旨はどんな事でしょうか?」
Aさん:「今の会社は入社8年目になるのですが
私の年収は適正でしょうか?」
私:「適正かどうかという判断をするためには
幾つかの質問をさせていただきたいのですが
よろしいでしょうか?」
Aさん:「はい、何でもお答えします。」
私:「まず、Aさんは、両面(一気通貫)型コンサルタントですか?
分業制のコンサルタントですか?」
Aさん:「両面型コンサルタントです。」
私:「それでは、ここ数年の年間売上はどれぐらいでしょうか?」
Aさん:「年間4000~5000万円で推移しています。」
私:「頑張ってますね。
社内での順位はどれぐらいですか?」
Aさん:「常時10%以内には入っています。」
私:「立派ですね。
それでは、クライアントとキャンディデートの開拓はどのようにされていますか?」
Aさん:「クライアントは全て自力新規開拓とお客様からのご紹介です。
キャンディデートに関しては、スカウトメールもピンポイントで打ちますが
最近は、過去のキャンディデートからご紹介いただける事も多くなりました。」
私:「それでは、年間売上からスカウトサイトに支払う成果報酬を除いた
年間の粗利益はどれぐらいでしょうか?」
Aさん:「うーん、だいたい3000万円だと思います。」
私:「なるほど。
年間粗利3000万円で、現在の年収は?」
Aさん:「600万円弱です。」
私:「それだと、粗利益の20%未満ですね。」
Aさん:「いかがでしょうか?」
私:「率直に言って低いですね。」
Aさん:「やっぱり、そうですよね。
他の社員も、他社のコンサルタントの話を聞いて
安いと思っている人が多いです。」
私:「そうですか?
でも、マネージャーに昇進したら
ポンと上がるとか
そういう望みはないのでしょうか?」
Aさん:「それが、あまり上がらない仕組みなんですよ。」
私:「そうですか。
ところで、Aさんは今の会社が好きですか?」
Aさん:「はい、それは大好きです。」
私:「どんな点が好きですか?」
Aさん:「大きく二つあります。
①顧客第一主義で、クライアントとキャンディデートとのベストマッチングを追求する営業方針です。
②社員同士の人間関係が良好でチームワークも良く、全員がフェアに仕事をしています。」
私:「それは素晴らしいですね。
会社は年収だけじゃないですからね。」
Aさん:「同感です。
私も年収だけで転職するつもりはありません。
今の会社の給与水準が低ければ
何とか上げてもらう努力をしたいと考えています。」
私:「そうですね。
今の会社の給与制度が改善される事をお祈りします。」
Aさん:「はい、ありがとうございます。
それでも、どうしても上がらなかった時は
また、武谷さんにご相談します。」
私:「はい、これからご結婚、お子さん、住宅ローンなど
色々とお金もかかりますからね。」
転職を考えるにあたって
年収はあくまで
様々な検討材料の一つでしかありません。
しかし、ご家族ができるなどライフスタイルが変わりますと
どうしてもお金が必要になります。
どのタイミングで判断するか?
大変重要な決断になりますね。
「かねが人生のすべてではないが
有れば便利
無いと不便です
便利のほうがいいなあ」 みつを
合掌。