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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

「お客様は本当にそのレールに乗りたいのかな?」

「お客様は本当にそのレールに乗りたいのかな?」

ご相談いただく人材がお越しになる前に

勝手に空想して

勝手にシナリオを描いて

準備万端、プレゼン求人を用意して

お会いしてみると

「想像していたのと

 全然違ってた。

 事前のシナリオが

 全く当てはまらなかった」

という事も多いでしょう。

従って

私は事前にシナリオは描きません。

履歴書や職務経歴書には

一通り目を通しますが

初回面談(第1フェーズ)では

できるだけ

頭を空っぽにします。

「空」 です。

「空」 の状態で

まずは相手の方の話を

ただ聴いてみます。

できるだけ

相手の話を途中でさえぎらないように

「空」 の状態で

ただ聴いてみます。

だから、2時間もかかってしまいます。

ただ、 「空」 の状態をつくるためには

自分が心身共に健康でなければなりません。

余裕がなければなりません。

相手の方に対して

深い関心を持たなければなりません。

それぐらい人の話を傾聴するという事は

平穏な心と

エネルギーが必要です。

こうしてエネルギーを注いで

相手の方のお話を聴く事によって

少しだけご信頼いただく事ができるかもしれません。

ここまでが、第1フェーズではないでしょうか?

具体的に

どの会社の求人をプレゼンするとか

どこに応募していただくとか

そういう事は、第2フェーズ以降だと考えています。

転職をお急ぎの方の場合は

第1フェーズと第2フェーズとを

1回にまとめてしまう事もありますが

それは例外中の例外です。

私も大手人材紹介会社に在籍していた時は

1回にまとめてしまう事が普通でしたが

独立してからは

あえて第1フェーズと第2フェーズとの間に

時間を設けさせていただき

ご本人がご自宅で熟慮して頂いた後に

応募先企業を決めていただくようにしています。

「武谷(たけや)さんは

 どうして今日、この場で

 私の応募先企業を決めようとしないのですか?」

と、現役の人材紹介コンサルタントの方々に

質問される事があります。

しかし、私が

「それでは、今日、この場で

 応募先企業を決めたいですか?」

と、質問すると

「いいえ、

 今日は帰宅してから

 じっくり考えたいです。」

と、おっしゃる方がほとんどです。

お客様が乗りたいと思っていないレールに

無理に乗せてしまうと

自分の存在価値が乏しくなります。

「アノネ

 じぶんのもの 

 おれのものだと

 思っているけれど

 よくよく

 考えてみると

 頭の毛一本

 じぶんの

 おもうようには

 ならねんだな」                                        みつを

合掌。

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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